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第38話 唐入り

この話は、あまり好きではないのですよね。
なんとなく、今の日本の組織の縮図を見せられているようで、
成長していないような日本人を感じてしまうのですよね。

都合の悪いことは隠ぺいする
別のところから情報が入る
腹の探り合いや忍びを使って調べる
本当のことを打診すると取り巻きがかばう
お上に本当のことを言ってしまうと罰せられる

出来事に対して不透明であることは、人は不安になるもので、
良くも悪くも妄想してしまいます。

良い方向に妄想しても「妄想したとおりにならなかったら・・・」と
不安になり正確な情報を安心するまで気持ちは落ち着かないでしょう。
悪い方向に妄想すると解決するために、暗躍して動くものだから
余計にことがややこしくなる・・・

石田三成は、必死に唐に渡ることを止めようと
石田三成「殿下!殿下に先んじてこの石田三成と刑部、
     増田長盛が朝鮮へ奉行として海を渡り直々に
     指図をいたしまする。そして、御座どころを設け・・・」
と、上申するが。。。「やだぁ~信長と明智光秀をみてるみたい」と
思わせる太閤パワハラ技でけり倒される石田三成・・・
それを見ていた家康は、小立刀を前に置き
家康  「お待ちくだされ殿下。どうしても参られるであれば、
     この家康ここで腹を召しまする。殿下のお代わりは殿下しか
     おりませぬゆえ・・・」

この2人の秀吉へ望むことは同じだけれど、表現が違いましたね。
もっとも、立場というか役割の違いはありますが・・・

石田三成のような説得をされたら、
「無理をしてでも御座を作るために強引な方法をとるだろう」
そんな予想がたちませんか?
これは、これで後始末という不安がたちます。
徳川家康のような説得をされたら、
「いや・・・それになんの意味を持たないけど、
その結果を考えると意味もなく切腹したとは言えない」
これもまた、後始末に不安を感じないでしょうか?

そうなると、同じ後始末を考えると「今、ここ」の目の前の
不安要素から取り除こうと思うものなのではないでしょうか?

つまり、相手に刺激を与えて説得をするならば、
相手がその先を想像しやすく即効性がある方法を提案するのも
上手くいく方法ではないかと思います。






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