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第13話 幼なじみの絆

木曾義仲と巴御前がチラリではなく、しっかり出てきましたね
源氏同士の争いになりそうな鎌倉はドタバタでしたね(いつもかぁ~)

ついでに、ちゃっかり
源頼朝「(阿野)全成は何をしているのだっ!(中略)」
北条義時「日々、江の島弁財天で祈禱を・・・」

って、江の島が出てきたぁ~
地元民としては、嬉しい・・・いいところですよ
写真は2022年のお正月の日の出を江ノ島ととったものですが、
鎌倉側ではなく藤沢側(西浜)から撮ったものです
この頃の地形とは違っているでしょうが、参考までに

さて、文覚と阿野全成のお経マウントも面白かったですし、
亀の前と政子のやりとりもおもしろく身につまされる思いもしましたが、
今回、取り上げたいのは江間に住んでいる八重と義時を
取り上げたいと思います

義時は、木っ端みじんに八重に振られました
その後、江間を所領にもらった義時は八重に住まいとして提供しました
普通に考えると「お嫁さんになってくれるよね」と捉えてしまうのですが、
義時は「そうゆう意味ではなく・・・」と否定しています
ところが、(史実は別として)鎌倉と江間を行ったり来たりして、
八重が裁縫をしてるところに、のそっと立ち
「ちょっと、寄っただけですから・・・」と大量の魚を持ってきて
八重は義時が去って行ったのあと、持ってきた魚を見まわし
「怖い・・・」とつぶやきました
別の日には、八重が庭にお水をまいている所にのそっと立ち、
驚かせては「これ、山菜。ここに置きます。いらなかったら誰かに・・・」と言い出し、八重は「小四郎殿(義時)私、辛いです」と答えています

義時は自我状態で言えばNPを使っていろいろと届けているのでしょうが、
NPの使い方を間違えると「優しさの押し付け」となります
NPは、優しくて、励まし上手な心の機能なのですが、
お節介で相手の成長を邪魔してしまい、
自分の価値観での優しさを押し付けてしまいます

義時は、良かれと思いNPでいろいろと持って行っているのですが、
八重が欲しているものとは違うようです
義時は八重を思って優しさを前面に出した
「八重さんを忘れてませんよ!」のメッセージなのでしょうが、
八重には喜んでいません
八重が望んでいないストロークだったのです
だから、八重は「私、辛いです」と言葉が出てきたのでしょう
どう、反応して良いかわからなくなってしまったのでしょう

ポジティブなものかネガティブなものかは、
ストロークの受け取り手が決めます
ハラスメントにもつながる話です

ストロークとは「存在認知の刺激の一単位」です
「あなたがそこにいることを私は知っています」と
刺激を出すことをいいます
もちろん、刺激というのはポジティブもネガティブも含め
言葉だけではなく、目配せや微笑むなど行動も含まれます

義時のNPから出るストロークは八重にネガティブに映ってしまったようです
しかし、義時は負けません!
自分が八重から欲しいストロークは
「私は好きなのです。八重さんの笑っている姿が・・・(中略)
いつか、八重さんに笑いながらお帰りなさいと言って欲しい。(中略)
だから、また来ます!」
自分が欲しいストロークは「笑顔でお帰りなさいと行って欲しい」
それだけなのですと訴えています

八重の話にはストロークエコノミーが含まれているのですが
次回に・・・

さて、最後に義時は信濃土産を持って行きますが、頼朝が来ているところを
見てしまいます
それでも、気にもとめない様子でお土産の説明を始めます
八重も困惑して「なぜ、問い詰めないのか?」と投げかけていますが、
義時は見返りを求めず「八重さんの後ろ姿が幸せそうなら、私は満足です」と答えました
八重は不安に思っていたことを素直に伝え、それを義時が見返りを求めないNPだったことがわかり、溜飲が下がるやりとりがとれ自分が誤解していたことに気がつき「小四郎(義時)殿お役目ご苦労様でございました。
おかえりなさいませ。」笑顔で伝えることができ、
義時が欲しがっていたストロークを素直に出すことが出来ました

個人的な意見ではありますが、そもそも本心を伝えることは弱みを見せるようで勇気がいることだと思います
また、本心をしっかりと気がついている人も少ないかと思います
幼い頃、本心を伝えると拒否されてしまい
それでも、自分の思いを伝えるために本心とは違うやり方で
表現していき、それが成功したので本心ではない表現を多く用いるように
なりながら大人になるので本心は押し隠し、ふたをかぶせ見ないふりをする
心のクセが身についています
そうなると、自分にも本心が見えなくなってしまいます

自分にだけは素直に本心を打ち明けて、
弱みを見せてもいいのではないでしょうか?
過去と他人は変えられない 変えられるのは今ここの自分です


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