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第34回 理想の結婚

「そこでくつろぐなぁー!」義時が時房を怒鳴りつけた気持ちは
痛いほどわかる!
子どもに体を洗っておいでではなく、一緒に洗ってこ~い!
完全に癒し系になってる「トキューサ」w
そして、驚きのキノコ
義時は、まだ「おなごはキノコが好き」を信じてた・・・
痛い思いをしたはずなのに、頼朝にも八重にも「違うよ」って
教えてもらったはずなのに思い込みは、本人が自覚しないと
同じことを繰り返すものなのですね
人間だもん(by相田みつお)
まぁ~誰かにあげてしまえばいいことなので、
この程度の思い込みは、迷惑でもないのですが・・・
あっ!のえはしっかりと「私、嫌いだから」と言い放し、
お友達にあげてましたんね
おなごもそんなもんかもしれませんw
男も女ではなく、人間だもん(by相田みつお)
個性だよねぇ~と私は思うのですよね
義時とは、良かれと思って泰時に頼朝の形見を渡したのだけど、
泰時は、ちょっと義時の気持ちを読み間違えたように感じたかな?
いや・・・若い頃の義時と泰時の思考と行動は似ているので的を得ている
かもしれません

私的に、この回は「慮る(おもんばかる)」

周囲の状況などをよくよく考える。思いめぐらす。という意味だそうです

「そなたは、妻がいるのか?」と唐突に泰時に実朝が聞いた場面があった
もちろんそのままとらえれば、泰時の現状を聞いた言葉ではあるのです
何を考え、何が聞きたくて何を知りたかった質問なのかがわからない

そんな、鎌倉殿となった実朝(鎌倉殿)の状況が気になった泰時が
義時に気になったところを伝えた場面
泰時「このところ、鎌倉殿の顔色が優れません」
義時「いささか、詰め込み過ぎたか・・・」  
泰時「どうでしょうか?」
義時「それとも、ご結婚のことか?」
泰時「いずれにせよ、あのお方はご自分の気持ちを語られないので・・・
   周りのものが察する必要があるように思います」
義時「前の鎌倉殿とは真逆だな」
泰時「一応、お耳に入れた方が良いと思いまして・・・失礼します」
義時「太郎(泰時)、伝えてくれて助かった」

これだけの情報ですが、泰時は洞察力のある人物であるが、
父に何か納得がいかないものを持っている
推測の範囲ではありますが、
父=泰時のいる社会になっているんだろうなぁ~と考えます

義時は「顔色が優れない」と聞いた段階で、
詰め込み過ぎたスケジュールと考えてしまった
しかし、泰時に「どうでしょうか?」と言われて、
柔軟に自分の予想が違ったことに気がつき「ご結婚」と聞き直しています

親子そろって?親子だから?ここは、妥当な言葉がみつからないのですが、
親子して洞察力があり、相手をおもんばかる強みがあります
ただ、泰時は若くて経験が足らなく(劣ってるのではありません)
伸びしろのある成長中なので、親子関係を客観的にとらえることができず、
あからさまに感情的にぶつかってしまうところがあります
義時はと言うと、時政が付け届けなどをもらって、
訴訟をなかったことにしてしまうことに対して冷静に時政に
注意をしてから、本題である畠山重忠のことを聞いています
確信をつつかれ過ぎた時政は感情的に逃げてしまいます
追い詰め過ぎちゃう理詰めの義時・・・
いくつになっても、難しい親子関係かもしれないですよね

さて、おもんばかるとはどのようなことか?と言いますと
実朝が「そなたは、妻がいるのか?」と言う言葉を軽くみずに、
泰時は、その表現された言葉とは違い裏に隠されたメッセージが
あるととらえました
裏に隠されたメッセージに、よくよく考え思いを巡らせたことになります
その隠されたメッセージの重要性に重きをおいたけど、
どう対処していいかわからないから、義時に伝えた

義時は、泰時がキャッチした裏に隠されたメッセージを的確に掴み、
言葉に変える行動を起こしています
言葉におきかえるだけで、泰時は伝えたいことが伝わったと安心したと
感じられます
さらに、さすが父親に器量ですね
感情でぶつかってきたばかりの泰時が、わざわざ伝えに来てくれた
ことに対しておもんばかり、
「太郎(泰時)、伝えてくれて助かった」と伝えています

お互いに気持ちは、つながっている
鎌倉殿を見守りながら、争いが起こり悲しみが増えないように
お互い、一緒に同じ目的に向かって行動をしているからこそ、
腹を割って話し合うこともできる関係であるという、
基本的な信頼関係があると読み解くことが出来ます

しかし、義時と時政はどうでしょうか?
義時も時政の腹を探りながら話しかけているように見えます
また、時政は痛い腹を探られたのか、弱みを握られたと感じたのか、
逆ギレしてしまいます
義時は、時政の逆ギレをみて「何かある」と勘繰っていますが、
それ以上の追及はしていません

義時は、そんなにひどいことを時政はしないだろうと
思いたかったのではないでしょうか?
時政は、自分のやること反対することはしないだろうと
考えていたのかもしれません

おもんばかるとは、言葉になっていない裏側のメッセージを
読み解くことが必要な複雑なコミュニケーションです
お互いに信頼関係があれば、良い方向に進むこともあるでしょう
しかし、人はそれぞれの思考・感情・行動が違います
出来ることならば、思っていることはしっかりと言葉で伝えた方が
良いと思います
時間は有限です
おもばかってばかりいて、本当のことがわからないまま憶測で動いては、
自分が考えていることと違うことが起きてしまうかもしれません
難しいと感じる方は、まずはポジティブな言葉から始めませんか?

「ありがとう」
「助かった」
「嬉しい」
「愛してる」などなど・・・
当たり前なんて思わずにしっかり言葉に出してみましょう
何かが変わるかもしれませんよ

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