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第7回 おかしきことこそ

「この夜、花山天皇がただ一人心から愛した忯子がおなかと共に
世を去った」
いきなりの訃報から始まった第7回ですが、わかっていたにもかかわらず、
それなりにショックを受けます

また、前回、道長が放った矢に打たれた直秀
きっと、道長に直秀のいろいろが露見するとは思っていましたが、
腕の矢傷で本当にばれちゃいました

「狐に騙されたサル」の話をまひろが書いたシナリオを演じる散楽を人々が楽しそうに観ている姿をまひろはどのような思いで見ていたのだろう?
これも、今後の経験の糧になるのかしら?そんな期待を持ちながら
観ることができる大河ドラマはおもしろいです

さて、道長は盗賊の直秀に矢で討ちます
道長の役職として当然のことをしたのですが、道長の思いは違いました
道長 「人を射たのは初めてゆえ・・・」
自慢げな顔をして優越感に浸りながら語っても良いところなのに
驕ることがありません
道長 「ブスッと刺さった感じがした」
とても、苦々しい顔をしている道長でした

振り返ってみると兄道兼がまひろの母を切った時、
血にまみれた道兼を見た瞬間に「見てはいけないものを見た」
そんな感じで物陰に隠れました
また、道隆から呪詛の話を聞いた時も「それ、なんだよ」のような
顔をしたことも記憶に新しいところでもあります

ここまでの様子をかんがみると道長は、
人に危害を加えることは良くないことと考えているようにみえます
思い出してみたら「俺は怒らぬ」と言っていた幼少期もありました

帰宅した道長
家来「お帰りなさいませ」
道長「武者たちはどこに行ったのか」
家来「藤原への中傷がすぎる散楽があるそうで、怒った者たちが・・・」
道長「なぜ、止めないのだ!」
道長がは怒鳴りながら血相を変えて出ていきます
もちろん、まひろや直秀の存在もあったのでしょうが、
争いが起こることを予見していたのでしょう

幼い頃から道兼に乱暴を扱われてたこともあり、
争いを好まなかったのではないのかと思いました

ただ、ここから大人の事情で変わっていく道長が見れるのかどうかは
わかりません
幼い時に決めた決断は、大人になっても引きずります
幼い時には幼い時なりの知恵を使い決断したものではありますが、
大人になると要らない決断かもしれません
その決断を手放すときには、葛藤が生まれ頭ではわかっているけど、
気持ちがついていかない心の抵抗が起きます

ドラマの視聴者としては、
打きゅうのような正々堂々とした戦いを、楽しんでいる道長を
観ていたいです







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