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第4話 矢のゆくえ

初陣まであと少しん義時当時多分18歳
父上になすびをなすりつけやがった
「堤の延藤も討ってしまってはどうですか?」と提案して父時政とアイコンタクトでにっこり!
さらに、りくから占いのからくりを聞いて「やりおったな!」と
ご満悦な時政をみると嬉しくなってしまうのは、私だけ?

出だしこそ好調だったものですが、だいたい事を起こす準備段階には、
トラブルが起きるものです
まぁ~兵が集まらない、集まらない・・・
読みが足らなかった義時を兄宗時と父時政は軽く応援する二人

さて、八重の弓矢も気になりますが・・・
今回は頼朝が追い詰められる部分が前回から続いて目に入ってきたので、
詳しく見てみたいと思いました

前回の挙兵は慎重にでは、
意に沿わないことを言う政子に対して怒鳴っていた頼朝に対して、
「ご無礼致しました」と従順に答えていた政子から突然
「それは、との本心がそこにないゆえにございます」と立ち上がりながら、
指摘された瞬間、頼朝は意表を突かれた顔になり「政子」と声がでる
政子「佐殿は、戦いたくてうずうずされておられるのです。
   でも、踏ん切りがつかない怖いのです。
   その時は目の前まで来ている。
   それでも立とうとしないのは、いくじがないから、
  (一歩前に出る)座して死を待つおつもりですか?」
上から目線で心を見透かされると、正論でしか答えられない頼朝の
押され気味がわかります

今回は、頼朝がお世話になっていながらも北条家や政子、
坂東の田舎者に対しても、
「何かお役に立てることは・・・?」に対してあっけなく
「ない」と答えるなど少し「役に立たない者たち」のような感じを
かもし出し、ディスカウントした感じを受けました
そこを、義時の怒りの説得が入りました

座ったまま詰め寄り、言葉は下から上に上申する言葉ですが、
目線は上から下に頼朝を見下ろす格好になり、顔を近づけて
義時「そのお考え、1日も早くお捨てになられた方がよろしいかと存じま  
   す。(割愛)しかしながら、今はその板東の田舎者の力を
   合わせねばならぬ時でございます。彼らあっての佐殿。
   それをお忘れなきように・・・」
丁寧語の脅しが目線上から来るのは恐ろしい

怒りの説得に頼朝もヤバいと感じたのか、
その後の頼朝は人が変わったように対応し始める演技・・・
兵の数を気にしながらも「大事なのは心意気だ!」とまで、
言い切っています
義時の驚き呆れた顔が非常に印象に残りました

さて、1番、説得力があり効果がある説得と言う名の脅し方は、
後白河法皇です。ダントツです!
寝ている夢の中に出てきて思いっきりパワハラ
さすがの頼朝も泣き言が出る「毎晩、これは辛い」

当時の夢に対する価値観と今の価値観は違うかもしれませんが、
どちらにしても、刺激を受けた頼朝が見た夢なのです
夢を見るほど自分を追い詰めていた描写は理解できます

周りから、徐々に露見する頼朝のいくじのなさは本人もわかっていたことだけれど、引くに引けない立場・・・これもこれで怖い立場ですね
効果的面でも、やってはいけない説得の仕方は恐ろしいことが
わかったところで、今回はここまでとしたいと思います




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