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2022.9月(10冊ログ)

毎月、読んだ本から「10冊」紹介しています。

1. #THINKAGAIN

『GIVE & TAKE』『ORIGINALS』に続く最新刊。

論破も言い負かそうとする姿勢も、結局「自分は知ってる!」と勘違いしている。事象に対しても人に対しても何ひとつ自分が全部知っていることはないのだよ。子どもに「将来何になりたい?」と聞くことすら、今まだこの世に生まれていない職種があることを知らないことに気づいてない大人の傲慢かもよ。

2. #超ミニマル主義

「 サイフカバン」「書類」「ウェア」「部屋」などの物質、「情報」「タスク」「労働時間」「ストレス」などの非物質を、極限まで「最小・最軽量化」する方法が書かれている。

本気のミニマルだ。徹底的なミニマル。極限まで、というのがぴったり。
これをやりきってみて人生が動かないはずがない。まずは1つだけでもやってみると物理的な軽さで自分の中の感覚が変わるのがわかる。今までのミニマル主義では満足できな人におすすめのハードなやつだ。

3.#サブカル仏教学序説 

邦画やテレビドラマなどに、仏教・インド思想が仕組まれているという解説的な「サブカル仏教学」。ヒューマンカテゴリドラマはこの思想が入っているとヒットする説の予感。

主人公が人間を信じて、諦めなくて、お人よしかと思いきや我欲を捨てきれなくて戦ったり、それでもやっぱり人のために何かをしたいと思う。
というのが国内ヒットドラマの特徴だとしたら、仏教・インド思想が組み込まれているからかもしれないと思った。その昔の昔から脈々受け継がれていくべきことがエンターテイメントの中で仕込まれていてもおかしくないぞ。

4.# 大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした

何かに悩んだり、なんとなくもやもやしたり不安になったときには、自分の中にある優しい気持ちをチャージすることが大切なのかもしれない。

絵がとても癒される。たぶん人間は人間でいつづけることを頑張っているんだと思う。人を傷つけたり傷つけられたり、お互いそうするつもりがなくても生きているだけでそうなってしまう自然現象の連続だと思えると解放されるかもしれない。

5.#望まない孤独

大学在学中に24時間無料チャット相談「あなたの居場所」を立ち上げた代表の書籍。2020年の立上げから2年弱で20万人以上の相談が来ている。

内容が壮絶で気持ちは落ち込むし、結局自分は何もできない、どうにかできない現実に恐れすら感じる。でも、いつでも誰でも隣り合わせ。目の前の相手への一言が相手を尊重しているものであるかは考えた方が良い。そして「この活動が必要か?」と聞かれた時に「必要である」と即答できる大人になっておきたい意味でとても理解が深まった。

6.#一条ゆかり #不倫 、それは

18歳の頃から「女性の自立」をテーマに数々の作品を世に出してきた一条ゆかりさん。恋愛・美と健康・人生における今までの作品で散りばめられたメッセージをご本人が解説。

すべてにおいて「仰る通り」でしかない。恋愛ドラマや映画を見ていると現実より逃避に近いストーリーが多いから、頭の中がお花畑になっている可能性が高い。現実に何が起こっているかを分解して、受け止め方を真正面にしないとやっぱり人間は低きに流れる。自立した人生を歩む選択をできる自分になりたい人はぜひ!!

7.#隣人の愛を知れ

コピーライター・クリエイティブディレクターが著者。自分で選んだはずの関係に、どこで決着をつけるのか?6人の軌跡を描いた恋愛小説。
6人の女性の視点を繰り返しながら物語が進んでいく、短編のようで少しずつつながる長編の読み応え。

ドラマで観たい。メディアを通じてこの感情の真実が世に知れ渡ったらいいのにと思う。無邪気なルール違反、「君は何も悪くない」の残酷さ、気の毒な妻と愛人の演じ方。終わりにできない執着の正体。スピードもあってめちゃくちゃ面白かったぞ。

8.#広告業界という無法地帯へ

「電通」の理不尽エピソードが嫌味なく笑いありの激白エッセイ。おもしろかった。そうならざるを得ない構造も理解。

“大の大人たちが繰り広げる仕事上のしょーもない理不尽の数々”は、業界問わず全組織に大量発生していると思う。お金を払う立場や、相手より自分が上だと認識した瞬間から顔を出すもう一つの「人格」に対して無法地帯なのが社会。何の仕事をするかより、どんな人たちとどんな関わり方をして仕事したいかを考えて働く場所を選べる自分であったほうが健やかだな。

9.#39歳の免許合宿 #ごめたん

39歳にして運転免許を持っていない二人が自動車免許を2週間で取得するための免許合宿。 たのしかった~笑った~。


ほどよいワクワクと、展開と、イラストの二人の表情がすごくよかった。お気持ちがしみじみ伝わる雰囲気が最高だった。 こんなことある?!という爆笑と、こんなことある~!という爆笑の連続だった。読めてよかった。

10.#回避性愛着障害 生きるのがめんどくさい人

人を避け孤独を選ぶパーソナリティを8パターンに分類し、特徴・要因を探っていく解説書。人と関わり愛情を育んでいくことは、誰にとっても簡単なことじゃない。何かしら誰もが当てはまる気がする。

回避性愛情障害は、克服したいとそもそも思うまでが大変。完全克服する気は起きないと思う。人間が直接触れ合うことでしか満たされない何かに気付けるか、人生が動きだすと感じる人間と出会うかのきっかけがないと。でもそんなことは天から突然ふってこない。答えのない問い。

以上です~。
本を読んで脈絡のない何かを考えると、考えなくていいことが頭の中からいなくなるのでおすすめですよ。また来月も読んで考えて書きますので、よかったらまた遊びに来てください。

読んでくださったこと感謝しています。ありがとうございました。

喜びます、ありがとうございます。