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自己実現と人間関係の苦しみと

人と関わると、一定の頻度で傷つく。おそらくASDの性質ゆえ、何でもないことで傷つくうえに、その傷つき方は多分周りから見て過剰だ。
それを避けるために、世間との接触をほぼ完全に断ったこともあった。
だが、それは私の自己実現と矛盾してしまい、これまで一生涯の生き方としては選ぶ勇気がなかった。結局、傷ついて、引き篭もって、時間をかけて回復して、また傷ついての繰り返しで、これまでの人生を歩んできたような気がする。

完全に自己実現の方を諦めることは、実際にはできる。幸い、ほとんど人と関わらず生きていく手段は持っている。でも、諦めてしまうと、本当に全てが終わってしまい、後悔だけが残るような気がするのだ。一度諦めて、また動き出した今になって、止まっていた間に失った時間について後悔しているように。

結局、人と関係することで経験する苦しみと、なんとか付き合っていくしかないのだと思う。その付き合い方を年々進歩させていく。自分が特に苦手なシチュエーション(大人数で自分がフォロワーという状況など)がいくつか存在するから、そのパターンに持ち込まないようにするか、どうしてもそのパターンに陥りそうなら、しっかりと対策する。人と関係することは、どうやっても自らの心の力を消費するのだから、限られたリソースだと思って、うまく配分する。

ただし、自己実現なんてものはあくまでもオプションである、くらいの引いた視点も持ちたい。自分にとって一番大事なのは、家族と過ごす時間だ。人との関係による苦しみが、家族との生活に影響を及ぼさないようにしたい。

ああ、なんてめんどくさい!
こういうことを考えずにいられたら本当は良いのだが、こういう自分だからこそ得られるものも、またあるのだろう。

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