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【往復書簡】遠くの食卓 II|兵庫/栃木

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栃木で「スープ・ポタジェ(菜園)」を営み、育てたハーブや野菜を使ったスープを提供するいがらしさん(五十嵐洋子)と、札幌から兵庫に引っ越し、新しい土地で改めて、豊かな食卓づくりを試… もっと読む
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記事一覧

【往復書簡19通目】木枯らしが吹いたらキャベツの発酵漬けのスープで暖まって

みやうへ 先週までの夏のような陽気が打って変わって、今日は強烈な木枯らしが吹いています。…

【往復書簡18通目】秋の始まりは北の葡萄と西の無花果が出会う一品で

いがらしさんへ 気づいたら、もうすっかり風が秋になっている、9月末の関西です。9月に入って…

【往復書簡17通目】残暑見舞いに、梨と白キクラゲのデザートスープをどうぞ

みやうへ 早いもので、もう8月も終盤だね。日中は残暑が厳しくても、夕方にはひぐらしや秋の…

【往復書簡16通目】水茄子と二種の瓜のサラダで夏の渇きを潤して

いがらしさんへ 7月半ば、平年より少し早く梅雨が明けて、関西は夏に突入しました。梅雨が明…

【往復書簡15通目】初夏をたのしむランチは採れたて野菜をふんだんに

みやうへ 早いもので2021年ももう半分過ぎてしまったね。 6月は、「入梅」に続いて「夏至」と…

【往復書簡14通目】食前酒は庭のテーブルでモヒートを

いがらしさんへ 関西は例年より3週間早い梅雨入りになったけど、晴れた日はやっぱり5月らしい…

【往復書簡13通目】「いちご王国」栃木ならではのタルティーヌでピクニックを

みやうへ 菜園の隣の雑木林に野生のキジが出没したり、麦畑の早々と膨らんだ穂が風になびいたり、雑木林に絡んだ山藤がふうんわりと咲きはじめると、まるで「もう、春本番だよ。ポタジェ(菜園)の仕事ものんびりしていられない、早くやらないと!」 とせかされているようで、なんとも忙しい春を過ごしています。 みやうは、新居に念願の「食べられる庭」づくりを始めたんだね。そちらも忙しくしているだろうか。札幌の果樹庭で多くの果樹を育てていたから、わざわざ私が言うことじゃないのかもしれないけど、植

【往復書簡12通目】記念すべき春の一皿「ウスイエンドウのリゾット」をご一緒に。

いがらしさんへ 関西はもうすっかり春になってしまいました。ダイニングの窓から見える姫林檎…

【往復書簡/11通目】ちょっとクセのある郷土料理「しもつかれ」のドレッシングで和え…

みやうへ 兵庫から、柑橘類へのときめきがギュッとつまったお便りをどうもありがとう。冬は長…

【往復書簡/10通目】たっぷりどうぞ、まるごと文旦とタマネギのサラダ

いがらしさんへ 2021年、最初のお手紙ですね。去年春からのコロナ禍で、いろいろなことが変化…

【往復書簡/9通目】ハフハフしながら 食べてもらいたい、赤ネギと骨付き鶏のスープ

みやうへ 宝塚に引っ越して初めてのお手紙ありがとう。手紙のトップ画像が、電線がいっぱい映…

【往復書簡/8通目】晩秋の関西から、大きな根菜のポタージュを

いがらしさんへ 札幌から兵庫県の宝塚に引っ越してきて、そろそろ1ヶ月になります。窓の外か…