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アメリカの医療制度

アメリカの医療制度について、用語をまとめます。

●Managed care
管理型医療(マネージドケア)とは、アメリカで創設され、医療サービスを効率化し、医療費を抑制することを目的とした医療保険システム。保険者が医療提供者に対し、報酬の交渉や医療内容の審査・介入を行う。原則として、被保険者は,保険者が指定した医師にまず受診し(必要に応じて専門機関に受診可)、指定された医療を受ける。
マネジドケア・プランには、HMOプラン(Health Maintenance Organization)、PPOプラン (Preferred Provider Organization)、POSプラン (Point of Service)等がある。

●Health Maintenance Organization (HMO)
HMOプランでは、保険加入者は、指定された医療機関ネットワーク内でほぼ無制限の医療を受けることができるが、ネットワーク外の医療機関は利用できない(緊急時以外は、保険が適応されない)。HMOネットワークに加盟する医師の中から主治医(Primary Care Physician)を一人選び、その医師を通じて医療を受ける。一般に、保険料と自己負担額が安い。

●Preferred provider organization (PPO)
PPOプランでは、保険加入者は、指定された医療機関ネットワーク内で自分の希望する医師の診療を受けることができる。ネットワーク外の医療提供者から医療を受けることも可能であるが、保険適応範囲が縮小する(自己負担額が増える)。

●Point-of-service (POS)
HMOとPPOのハイブリッド型のシステム。HMOに近いが、ネットワーク外の医療機関を使うことも可能。ただし、自己負担額が増える。

●Medicare
アメリカの公的医療保険制度の1つ。高齢者、身体障害者、または透析や移植を必要とする重度の腎臓障害のある人を対象とする健康保険。メディケアの保険範囲を補完するために、他の保険が必要になることが多い。

●Medicaid
アメリカの公的医療保険制度の1つ。低所得者とその家族を対象にした、無料または低コストの健康保険。

【学習者のつぶやき】
コロナ禍で、日本の皆保険制度のありがたさを再認識する今日この頃です。


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