見出し画像

きょう心にしみた言葉・2024年7月24日

今日生まれた赤ん坊の
その小さな口から
吐き出される息も、
今日死んでいった人が
吐き出さなくなった息も、
すべて反響している。
いてもいなくても同じだなんて
世界が許してくれない。

「今日の人生」(益田ミリ・著 ミシマ社)  

イラストレーターの益田ミリさんのイラストエッセー「今日の人生」シリーズから紹介しました。「今日の人生」シリーズは、ミシマ社のウェブ媒体「みんなのミシマガジン」での連載を書籍化したものです。

益田ミリさんの作品は、日々の暮らしのさりげない場面の中にこそ、生きる力を育む大切なものがたくさんあると教えてくれます。

新聞の書評でも取り上げられています。
朝日新聞は「日々の暮らしの中で『くすり』と笑った出来事や、他人の言動で落ち込んだときの気持ち、小さな幸せをほっこり感じたこと。毎日がなんとなくつまらない時や、落ち込んだ心が立て直せない時に気持ちを切り替えるヒントが詰まっている」「傷ついた時でも『私には私がいる』と思うと元気がでます。昨日の私、10年前の私、たくさんの私が今の私にはついているから、何とかなる、大丈夫だよと」

産経新聞は「益田さんの漫画は、柔らかなタッチのイラストで、女性が普段から感じていてもなかなか言葉にできないことを、さらりと表現してくれるのが魅力だ。本作では、こまやかな感情の動きが丁寧に描かれ、ささいなことに潜む切実さや、自分の感覚に向き合うことのおもしろさを教えてくれる。『誰にも言えない気持ちは私以外の人にもあるはず。人生で何もなかったという日はない。一日がいとおしく思える本になっていたらいいですね』

日経新聞は「街ゆく人々の会話に思いをはせたり、カフェでのんびりしたり、ふと旅に出てみたり。何気ない日々の小さな気づきや感動を拾い集めた「大人の絵日記」だ」


何気ない日々の小さな気づきや感動。それこそが、大切なこと。それこそが、生きるということ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?