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きょう心にしみた言葉・2022年5月20日

ショパンは生涯にわたって、ノクターンを書き続けた。夜想う曲と名づけられたように、昼の明るい日差しの中では忘れられている感情がそこには、表現されている。(中略)。ノクターンを聴くとき、私たちはそうした、感情や記憶をたどることになる。そしていつか、胸のつかえがほぐれていることに気づく。苦い記憶や痛みは、忘れ去ったり否定するのではなく、十分味わうとき、心は再生する。この曲には魂を鎮める力がある。

精神科医の鈴木泰代さんが、ショパンのノクターンについて書いた文章です。「こころを癒す音楽」(編著・北山修=講談社)に収められています。この本は、精神科医やサイコロジストら35人が、これまでの人生で癒された曲を選び、その曲への想いを綴ったものです。クラシック、ジャズから歌謡曲まで様々なジャンルの音楽とこころの癒しは語られています。

「こころを癒す音楽」(北山修編著・講談社)


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