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朝礼の存在


2021.12.01

朝礼って意味あるのか。

どんな効果をもたらすのか。

そこ効果はポジティブなものなのか。

毎日、無意味すぎる朝礼を見て

朝礼の存在とは何かを思うようになった。


生命保険会社の朝礼とは


『全員が集まって挨拶する場』
『全員へ連絡を伝える場』

大きな役割はこれだが、この朝礼でどれほどの効果を与えることができるかが

マネジメントにおいて1番重要であると考える。

一人一人のパッションモチベーションをいかに上げられるか。

ただ今の組織にはダラダラと暗く、マンネリ化した雰囲気しかない。


基本的に朝礼の内容は
・昨日の成果顕彰
・数字の進捗確認
・勉強会
・連絡事項

といった同じような内容である。

ただ決められた時間に集合し『長』が毎日同じように運営する。

そして、だいたい決まった時間に終わり、活動がスタートする。

日々これの繰り返しだ。



コロナ禍での朝礼



ここ1-2年で朝礼の仕組みも大きく変わった。

コロナの影響でリスクを避けるために全員が集まらなくなった。

2グループに分けて交互に出社したり、

テレビ電話を活用したリモート開催をしたり、

通勤ラッシュを避けるために朝礼開始時間を遅らせたり

従来の仕組みに大きな変化を与えた。

正直、朝礼なんてくだらないと思っている僕からしたらこの変化は有り難かった。

マンネリ化した組織に対しても、ちょっとした変化は前向きな影響であった。

そして、2番手として毎朝の朝礼準備が減ったことも非常に前向きな変化であった。

コロナでこれまでの常識は大きく変わった。

ただ、その変化もずっと続くと再びマンネリ化するのである。


ちょっとした工夫

朝礼で話す機会ももちろんある。

当たり前だが1番に望むことは

どうせ話すんだから『こっちを見て聞いてくれるか』である。

『長』が話していても、基本的には携帯を触っていたり、仕事の準備をしていたりと

参加していない人ばかりである。

雑談のない一方的な朝礼であるから、仕方ないとも思う。

だから僕が話す時、どうやったら聞いてくれるのかを考えるようになった。

『どんな話をしてくれるか』を期待させることや

この人の言うことは信じようと思わせることが最も大切である。

具体的には、聞いてくれるような話ネタの発掘、聞き手を煽るような話し方スキルやユーモア

ただ、それ以前に一人一人の人間関係の構築が大きな要因を占めていると思う。


どうしたら全員が見てくれるのか

今日、組織のトップが月に一度の朝礼参加にきた。

トップになるような人だけに、話し方はうまいし、個人的には引き込まれるような内容でもある。

ただトップが帰った後、1人の人と話した時の感想は、

今日の朝礼つまらなかった。
あの人に何言われても心に響かない。

と言った答えが返ってきた。

どんな話をするのかと言った期待もあるし、話し方も上手い。

ただ、聞き手からしたら上の人の話より、関係性の近い人の話の方が信頼できるし入ってくるのである。

自分ごととして考えた時、話を聞きたいと思う人は、話す前から決まっている

冒頭の話を聞いてから、さらに話を聞きたいと前のめりになる話し手はごく僅かだ。

だからこそ、話し方や話の内容以前に一人一人との信頼関係の構築こそが重要なのである。

自分のファンを日常でどれだけ作ることができるかで、どれだけ話を聞いてくれるのかが決まるのだ。

話の上手さなんてどうでもいい。

まずは話している時にこっちを見てもらう。

そして、そこから楽しませる内容を考える。

朝礼において基盤となる考えだ。


理想的な朝礼を考えてみた

数年後に自身が『長』になったとき、

どんな朝礼運営をすれば良いのかの現時点の考え。

もちろん、人間関係の構築は最低限できているうえでだ。

内容』『頻度』『変化

この3つに分けて考えた。

『内容⇨考えさせる朝礼』

朝って正直気分が乗らない。

まして休日明けの月曜の朝なんて仕事の気分になるのは難しい。

この状況下で熱く仕事の話をしても効果は少ないと思う。

だからこそ、朝礼は一方的に伝える内容ではなく、参加型の朝礼にする。

具体的には心理テストや、問題形式のクイズなど

朝イチで頭を使わせることが大切ではないか。

連絡事項や今日やるべきことは

朝礼で時間を割いて話す必要はない。

紙一枚にやるべきことリストとして配布すればいい。

一方的な指示はモチベーションを下げる要因であるから。


『頻度⇨週に2回』

次は朝礼頻度についての考え。

朝礼って当たり前のように毎日行なっているが

この毎日の繰り返しは、マイナス要素を生む原因にもなると考える。

たまに言うあの人の一言が響く』と思ったことはないか。

毎日同じ人のめちゃくちゃ論理的な意見よりも

あまり喋らない人の、ふとした時の発言の方が効果がある。

喋りすぎは影響を与えるのには良くないことも、全然あり得るのである。

だから物理的に朝礼回数を減らす。

話す機会を減らすのだ。

毎日『1』を伝える朝礼を1週間しても、聞き手は『5』を手に入れたではなく『0』となるケースもある

ただ『1』を週に2回伝えると、それは『2』となり、もしかしたら『5』ともなるのだ。



『変化⇨悟られない内容』

全員が話しを聞いてくれる環境や参加型朝礼にするためには、前提としてマンネリ化を生んではいけない

ずっと同じことの繰り返しはマンネリ化を生む最もな原因である。

だから、常に変化を生み続ける対策をすることが必要なのだ。

従来の朝礼というものを、固定概念というものを、大きく覆すのも面白いと思う。


例)
・朝ごはんを食べながらの朝礼
・やる気を生む映像を見せる朝礼
・褒美や罰を与えるゲームをする朝礼
・グループワークで考えさせる朝礼
・違う人が運営する朝礼

パッと思いつくだけでもいくつか出てくる。

とにかく、今日の朝礼で何をやるのかを悟られたら終わり

毎朝、今日何やるのかな?を生み続けるための変化を繰り返す。

そうすることで、朝礼に参加する意欲や好奇心が少し上がる。

マンネリ化は1番の敵なのだ。


『長』の年齢ともなれば、この会社に20年-30年と勤めている。

だから朝礼の存在についても揺るぎない固定概念がある。

朝礼しか全員が揃わないから、「その場では連絡事項や数字の進捗を伝えなければならない」と今でも言い続けている。

相手の立場になれば変化が必要なことはわかるのに。と常に思いながらも2番手として毎日1時間以上かけて準備をする。

たまに朝『長』から電話がかかってくる。

「ちょっと遅れるから朝礼頼む」

ニヤけながら数字無縁の朝礼を僕はするのだ。

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