日記 2021/04/28 保育園最終日

ついに保育園最終日を迎えた。

初めて預けたのは生後11ヶ月目を迎えた直後だった。その日、その状況を理解できていないのかキョトンとした表情を今もはっきりと覚えている。その日、迎えに行った時にはもちろん娘は号泣していた。

あれから2年(実際には1年10ヶ月程度)、保育士さんの助けもあり、今日まで娘はすくすくと成長した。

初めて歩いたのも保育園だった。5歩歩いたかと思えば、次には20歩歩いたと報告を受けた。その報告が嬉しくもあり、その場にいられなかったことが悔しくもあったことを思い出す。言葉を話すようになってからは、保育園から帰ってくるたびに新しい言葉を覚えていた。
たった2年ではあるが、ここまで成長してくれたのは保育士さんや他の園児のおかげでもあったのだと改めて感じている。

接するのは同じ月齢の子どもばかりではなく、年上のお姉さんたちにはよく可愛がってもらった。年下の子どもが入ってきてからは、お姉さんとして接することを覚えた。

週に3、4日預けることにしていたから元々認可保育園に預ける予定はなかったが、認可外でも近所では保育園が見つからなかった。見つかったのは隣駅の保育園だった。駅からも徒歩6,7分という微妙な場所で、夏の日も冬の日も、娘を抱っこし、保育園に送り届け、電車に乗る頃にはびっしょりと汗をかいた。会社が休みの日には、送り届けた後に本屋や喫茶店に寄ったりしながら歩いて家に帰った。家からは距離があるというのが、僕ら親にとっては気晴らしになることも多かった。

娘を預けるときに泣いたのは始めの1ヶ月だけで、それからは保育園での生活を楽しんでいたように思う。1歳半くらいまでバイバイしてくれていたが、以降はバイバイもせずに、振り返ることもなく園内のおもちゃがある場所かテレビの前に向かっていった。保育園に預けていた期間は総じて楽しんでくれていたように思う。

保育園のホームページ上に上げられる日々の様子を見るのが楽しみだった。たまに家では見せることがないような表情をしていることもあった。これからはブログに載ることがないと考えると寂しく感じる。

コロナ禍になってからは保育園に預けることを自粛することが多くなり、それだけが心残りである。もっと預けたかった。もっと保育士さんや他の園児と触れあう機会を作ってあげたかった。

今日、娘は全ての保育士さんに元気にバイバイと言っていた。今日が最後の日であることを娘はわかっていないのではないかと思っていたが、保育士さんには今後は幼稚園に行くのだということ、家に遊びに来ていいよと何度も言っていたらしい。寂しい表情を見せることはなかったけれど、保育士さんや他の園児ともっと会って遊びたい気持ちがあるのだろう。寂しい表情を見せたのは妻と僕であり、保育士さんだった。

最後には色紙をもらった。これまでの娘の写真と、つい数日前に撮影したと思われる写真が貼られていた。

一時保育もやっているのでまた夏休みや春休みに預ける機会もあるだろうが、娘にとっては初めての卒園となった。卒園するときの親の気持ちを初めて味わった。卒園式で泣く親の気持ちがわかる。保育士さんや他の園児と顔を合わせることがないということもそうだが、保育園までの道を通ることがなくなること、そして保育園のドアを開けることがなくなるということ、そして何より保育園に入っていく娘の姿、迎えに行った時の入口へ歩いてくる娘の姿を見られなくなるのが、これほど寂しい気持ちがするとは思わなかった。

これまで娘の面倒を見てくれたことには感謝しかない。保育園に預けて良かった。

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