日記 2023/11/06〜2023/11/12

2023/11/06

昨日は見事阪神が優勝して、ワイン1杯だが祝杯をあげた。6点取った時点でほぼほぼ勝つだろうなとは思っていたし勝つことを望んでいたのだが、あれだけホークスが苦しめられたオリックスである、それでも同点に追いついてほしい気持ちが出てきて、途中からはオリックスも応援していた。結果的には最終回にオリックスが1点を返して阪神が勝ったが、日本シリーズ全体を通して力が拮抗していて観ていてとても楽しかった。

ワインを飲んだ時点で眠れなくなるかもしれないだろうと覚悟はしていたのだけれど、最近はそれが杞憂に終わることも多く、半分程度の覚悟で布団に入った。ところが、昨夜は眠れない方にあたってしまって、実際には少しは寝ていたのだろうが体感的には30分寝られたかという程度だった。

1日くらい眠れなくても問題はないのだが、眠れない日に限って、何か良くないことが起こるというのも最近の傾向である。で、今朝、スマホを開いたらやはりとニュースが飛び込んできた。もっともそれは良くないだけではないニュースであったのだが。

ホークスの高橋礼と泉、そしてジャイアンツのウォーカーがトレード決定のニュースである。高橋礼も泉も今シーズンは2軍に出ることが多く、1軍の出番が少なかったので2人にとっては良いトレードなのだろうが、ファンとしては複雑だ。今季は活躍できても来季こそはと期待する気持ちもあった。高橋礼に関しては、キャンプでも毎日のように投げる姿を見ていただけに余計にである。まぁ、でもやはり2人にとってはチャンスであることに変わりはなく、またホークスにとっては右打ちの強打者というのは待望で、しかも2対1のトレードだから枠も空く。決して悪いニュースではない。それに増田が戦力外になった時点で選手に固執するのはやめておこうと決心したばかりだったから、さほど大きなショックを受けることはなかたが、それでもやはりニュースに最初に接したときは驚くし、残念な気持ちにはなるものである。

それに加えて、オリックスがオスナの獲得を調査しているとの報。オスナのXのアイコンがホークスのユニフォームから変わっていたから、ホークスを退団するのは覚悟しないといけないのだろうが、移籍先がオリックスとなると話は別になる。ただでさえ強敵のオリックスがさらに、ということになる。が、これもなるようにしかならないというのか、心配しても仕方がない。

野球が終わってしまったかぁと思っていたが、昨夜から今日にかけて、早速ストーブリーグの話題に翻弄されっぱなしだ。

2023/11/07

パトリシア・ハイスミスの「太陽がいっぱい」を読んでいると、自分が他人になって逃げ回ったような気分になって、昼休憩後に仕事に戻ってもしばらくソワソワしてしまう。やましいことをしているつもりは何もないはずだが、実はそんなことないんじゃないか。いや、やましいことを何もしていない人なんていないだろう。少なからずは何かやましいことをしているはずだ、と思って少し考えてみると、ちっちゃなやましいことなんて山のようになる。いちいち言うものでもないけれど。

「太陽がいっぱい」を読んでいるのは、何も映画「パトリシア・ハイスミスに恋して」が間もなく上映されからではない。そもそもこの映画が公開されるのを知ったのは今日、ついさっきのことだ。インスタを眺めていたら、この映画のことが出てきた。まさにタイムリーに読んでいる中での公開で、映画を見るのが楽しみになったのは言うまでもないことだが、そもそも「太陽がいっぱい」を読もうと思ったのは何がきっかけだったのだろう。

もともと読みたい本リストに入っていて、図書館でたまたま見つけたのが読むきっかけになったのだが、その読みたい本リストに入れたのは1年以上前のことだった。そのきっかけが思い出せない。可能性として濃厚なのはSANBON RADIOで紹介されたか、fuzkueのメルマガで出てきたからのいずれか。SANBON RADIOで嶋田さんが紹介していたような気もする。ともあれ、1年越しに、上映直前のこのタイミングで読めたのは幸運だった。

1ヶ月後に大阪に行くので、大阪が舞台の小説もいくつか読みたいとは思っている。大前粟生、井戸川射子、田辺聖子、町田康、川上未映子、岸政彦、柴崎友香、谷崎潤一郎いろいろいるが、どれにしまひょ。大阪が舞台ではなさそうだが、川上未映子の新刊「黄色い家」は評判になっていてずっと気になっている。

そういえば、今日整骨院で施術を受けているときに流れていた福岡のラジオで、大阪が出てくる曲が流れていて、ウルフルズの「大阪ストラット」から、おそらくはシャ乱Qの曲、あとは知らん曲2曲がだった。ウルフルズの「大阪ストラット」は今日初めてフルで聴いたのだが、あんなに格好いい曲とは知らなかった。トータス松本のボーカルすげぇと思った。大阪の町並みが頭に浮かんできて、あぁ大阪いいなぁと思った。日本シリーズでタイガースが優勝したあと、たくさんの人が道頓堀川へ飛び込んだようだが、そんなもの飛び込まないはずがないじゃないか。優勝直後に宮根が視界のMr.サンデーを観ていたら、優勝が決まった途端にどこからともなく人がどわっと出てきたと言っていて笑ってしまった。そして警察官の数。警察官も少しニヤけていた。あの警察官だらけの中でも、そりゃ飛び込むだろう。


2023/11/08

これまで読んできた小説は、終わりが近づいてくるにつれて、あーもう終わるのかと、このまま物語が続いてくれればいいのにという気持ちになるのが多かったのだけれど、パトリシア・ハイスミスの「太陽がいっぱい」は、まぁ「太陽がいっぱい」に限らず他のミステリー小説の大半もそうなのだが、物語が終わってくれないと困るというのか、殺人者がそのままに物語が続いていくわけがなくって、だから終わりに向かってどう展開していくのか楽しみ、いやソワソワの方が強いか、とにかく物語がどう収束していくのかその終わりへと意識は向かっていく。

ミステリー展開のある小説に本格的に手を出したのは今年に入ってからのことで、それまで米澤穂信などを読んだことはあったけれどミステリー小説にハマるまでには至らず、ハマったのは完全に舞城王太郎を読んでからで、それからミステリー小説への抵抗がなくなって、夜はミステリー小説を読むのがお決まりになってきた。その流れで、伊坂幸太郎の小説も、この歳になって初めて読んだ。

ミステリー小説を読むとなぜか寝つきが良くなるのは、その終わりに向かっての意識が働くということが大きな要因ではないかと、この日記を書きながらふと思った。人が死に、殺し殺されの小説を読みながら僕はなぜ寝落ちることができるのだろうかと疑問に思ったものだが、その物語がずっと続いてほしいという願望よりは、いつかは終わるのだという諦念に近い気持ち、それが眠りへと導いているのかもしれない。

ミステリーミステリーと書きながらも、U-NEXTがKindle fireで読めるようになってから、友人に勧められた朝井まかての「恋歌」を最近の夜は読んでいる。この小説も面白いが、就寝前に読むにはそう適していないかもしれない。読んでいる途中で寝落ちるというのが今のところはないからだ。きっちり1章読んでしまう。1章読んだら、宮崎智之の「モヤモヤの日々」を開くのだけれど、そうすると1日か2日分の日記をよむだけでいつの間にか寝落ちしてしまう。レイモンド・チャンドラーも読んではいるのだけれど、友人に勧められた本を先に読みたい気持ちがあって、少しだけレイモンド・チャンドラーを、ミステリーをお休みして、朝井まかてを読むことにしている。そのうち歴史小説でも眠れるようになるかもしれないが、現時点ではミステリーほどの寝落ち効果はない。別に寝落ちるために読んでいるのでもないけれど、本を読みながら寝落ちる形でしか眠れないのだから困ったものだ。

2023/11/09

パトリシア・ハイスミス「太陽がいっぱい」は、昨夜ちょっと夜更かしして一気に読み終えた。読み始めたのは数週間前で、併読していたこともあって途中読まない期間もあったのだけれど、物語が佳境に入ってからは早かった。これは「太陽がいっぱい」や他のミステリー小説に限ったことではないけれど、殺人者が最終的にどうなるのかが気になって、上下する目が酔いそうになるくらいに文字を追っかけてしまう。なかなか逮捕されないリプリーだったが、残り数ページになっても一向に逮捕されず、これはもしかして、と思ったらそのまさかの終わり方をした。何となく続きがあることは知っていたけれど、リプリー主人公のまま物語がさらに続くとは思っていなかった。三島由紀夫の「豊饒の海」ではないけれど、同じテーマで主人公が変わるのだろうと勝手に思っていた。「太陽がいっぱい」原作の映画も観たことがなく、何の情報もないままに読んでおいて良かった。リプリーが主人公の他の小説も早く読んでみたい。

とりあえず今日からは津村記久子の「ディス・イズ・ザ・デイ」。サッカーの物語だが、プロ野球のシーズンが終わったばかりなだけに、かなり面白く読める。

娘の風邪はだいぶ良くなってきたが、まだ夜中は咳き込んで苦しそうにしている。いつもの病院で出してくれる薬ではなかなか治らず、僕と妻も行っている耳鼻科で診てもらったら、炎症を起こしかけているので抗生物質で治しちゃいましょうとのことだった。近くのかかりつけの病院では抗生物質はあまり出したくなかもんねぇと言って娘に抗生物質を出すことはないのだが、耳鼻科では躊躇なく出された。抗生物質を飲み始めてから娘の症状は改善してきたのだが、抗生物質を出したくないというかかりつけ医のことも僕らは信頼しているし、一体どっちがいいんだろう。僕自身は別に薬否定派とかでは全然ないし、むしろ持病のために毎日服用している薬があるくらいだが、幼い娘についてはまだできる限り薬を飲まない方がいいのではという気持ちがある。特に抗生物質は。症状を治すことを優先するのであれば抗生物質を飲んだ方がいいのだろうし、今回、娘はかなり苦しそうだったので抗生物質を飲むことは仕方なかったのかもしれないが。娘は鼻から風邪の症状を起こしやすい。もう少し大きくなったらヨガをしてみてもいいかもしれない。それで良くなるかはわからないが、僕はヨガで鼻の症状が改善した経験があるし、物は試し。

2023/11/10

終日在宅。雨が降っていたのでちょうど良かったが、一歩も外に出なかった。

午後からはここ数ヶ月で一番忙しく、席を立つ暇が全くなかった。残業こそ少しで済んだものの、業務終了するまでずっと対応に追われてしまった。というわけで忙しいということ以外に書くことがない。

午前中はホークスのキャンプをチラ見していたが、キャンプ地も雨だったので室内練習。風間球打くんの体がデカくなっていたことくらいしか印象に残っていない。これまで怪我などであまり試合に出られていないが、前田くんは1年目から試合に出そうだし、大野稼頭央ちゃんは順調だし、風間球打くんもうかうかできない状態になってきている。体はデカくなっているので、いざ投げればすんごい球を投げそうだが、コントロールがどうなっているか。来年には活躍してくれることを期待したい。

先日、WOWOWでサマソニ特集があってBLURのライブ映像を観て以来、またBLURばかりを聴いている。フーフーのSong2も良かったけれど、Tenderは感動的だった。やはり生で聴いてみたかった。あんな早く売り切れるとは思わなかった。Tenderは歌詞に出てくる英語が難しくないから、日本人でも合唱するのは比較的簡単だと思う。映像観たら多くの人が歌っていて羨ましくなった。単独で来てくれないかなぁ。来てくれたら行くんだがなぁ。新譜「The Ballad of Darren」もすげーいいし。

今日は疲れた。明日は休みなので、ビール一本だけ飲んで寝る。

2023/11/11

で、今日は休みで、朝から家の消防点検があったから早めに起きた。コーヒーを飲んでBlurの「The Great Escape」。ここのところ、朝は必ずBlur。昼以降Arctic Monkeysだったり、Jack Whiteだったり、The Strokesだったり。つまりは90年代後半から2000年代初頭の音楽をよく聴いている。

ネスカフェのドルチェグストを購入して以来、もっぱらコーヒーはそれで済ませている。リッチカプセルなんて自分で豆を買って淹れるときと遜色がないほど美味いし、特に朝の忙しい時間はすぐに飲めるから重宝している。あまりにも便利で、たいして忙しくないときでもドルチェグストのカプセルで済ますことがほとんどで、豆を挽いて淹れるということがなくなってしまった。生活は便利にはなったが、豊かになったかと言われれば微妙なところだろう。ドルチェグストによってそこそこ美味いコーヒーが飲め、エスプレッソのカプセルを使えば昼間にエスプレッソを飲むこともできてこれも美味しいし、フラットホワイトというのも美味くて妻も一緒に飲んでいるし、様々なコーヒーを淹れるという意味では豊かになったのだが、一方でコーヒー豆を挽いて、ゆっくりとお湯を落としていく、あの時間の豊かさは確実にあって、その豊かさはドルチェグストの豊かさとは質が異なる。今は時間をかけることの豊かさから離れている。便利さに甘んじてはいけない。かと言って問題は今はコーヒー豆がないのだ。コーヒー豆を買っても、これだけドルチェグストを使っているので、コーヒー豆で淹れるとすれば2日か3日に1回とかそのくらいで、だからコーヒー豆の管理がなかなか難しくなる。冷凍して淹れるたびに出せばいいのかもしれないけれど。

最近は短編をよく読んでいて、田辺聖子、小山田浩子、あとは乗代雄介の「ミック・セイヴォリーのアンダーパンツ」から少しずつ、併読している本もあるから1日に短編1篇ないしは2篇程度だが、夜に音楽を聴きながら短編を読むのが心地良い。読みたい短編はいくらでもある。短編の良さは再読のしやすさだ。いま読みたいと思っているのは、サリンジャーの「ナイン・ストーリーズ」とか、ミランダ・ジュライの短編とか、ミランダ・ジュライのは他の短編を読んでいてもよく頭に浮かんでくる。イメージが強烈だからか。小山田浩子も強烈だけれど。

津村記久子の「ディス・イズ・ザ・デイ」は連作短編集だが、短編ではあるけれど連作なので読んでいる気持ちとしては長編を読んでいるのと近い。「ディス・イズ・ザ・デイ」はすごい面白い。

2023/11/12

昨夜から一気に冷えた。今朝家を出るときの気温は13℃。いきなりこんなに寒くなってはどんな服を着ればいいのかわからなくなってしまう。とりあえずトレーナーに薄めのナイロンジャケットを着たら、ちょっと暑すぎた。歩いてオフィスに着く頃にはうっすら汗をかいていた。この汗があまりよくなかったようで、途中からオフィスが寒くて仕方がなかった。夏はクーラーで寒いし、オフィスは冷えるのか13℃の気温だとそれだけで寒い。もうどうしようもない。明日からはホッカイロ常備だ。

先日、ヤクルトが増田珠の獲得調査をしているとニュースが出て嬉しくなった。ヤクルトであれば、同僚が贔屓にしているチームだし行ってくれることになれば嬉しい。ヤクルトは嘉弥真も獲得調査をしていたようだ。考えれば、ヤクルトには小澤もいるし、五十嵐やバレンティンが元々いたチームだし、内川がホークス退団後に入団したチームでもあるし、何かとホークスと縁があるチームだ。増田の元気さはきっとチームの力になってくれるはず。ホークスから他のチームに行こうと、増田のことは引退するまで応援し続ける。

高橋礼と泉がジャイアンツのユニフォームを着ている姿を見たが、2人ともよく似合っていた。泉はジャイアンツファンだったらしいし、高橋礼も関東出身なのでホークスよりも馴染みがあるだろう。ジャイアンツに移籍したことが大きなきっかけになればいい。2人のこともこれからも応援し続ける。ホークスに来ることになるウォーカーは魅力のある選手らしく、ジャイアンツではとても愛されていたことを知った。待望の右の長距離砲だ、来年実際に観るのが楽しみ。

昨夜はSANBON RADIO。「これから本を読むひとへ」というテーマで3人が色々話していたが、僕だったら何を勧めるだろうかと考えながら観た。読みやすさで言えば掌編くらいがいい、であれば舞城王太郎の「深夜百太郎」はどうだろうとか、田辺聖子の「ジョゼと虎と魚たち」であれば映画化もされているしその他の短編もどうだろうとか、映画化されたものから考えるなら筒井康隆の「パプリカ」かなぁとか色々考えて、それだけで楽しかった。

何かをもらったときのお返しで文庫本をプレゼントする「文庫本お返し」はいいなぁと思った。ちょうど来週に昔の職場の後輩に会うのだが、ちょっとした結婚祝いに良さげなボールペンとかをプレゼントしようと思っていたのだが、そこに文庫本を追加するのもありかもしれない。大のホークスファンで職場でよく野球の話題をしたから、高橋源一郎の「優雅で感傷的な日本野球」とか。

今度大阪に行くので、大阪が舞台の本を紹介してもらおうと思ってチャットでコメントした。チャットでコメントするなんてSANBON RADIOでしかしたことがないが、いつもコメントを拾って快く回答してくれるのが嬉しい。後藤明生の「しんとく問答」と大山海の「令和元年のえずくろしい」を勧めてもらった。「しんとく問答」は早速購入。今は併読分でいっぱいだが、どれか1冊読み終えたら「しんとく問答」を読み始めたいと思う。で、大阪に行ったらまたtoi booksに行って何か買おう。

SANBON RADIOでは来年1月にリアルイベントがあるらしい。12月に大阪に行く予定を入れたばかりだが、リアルイベントは鎌田さんが最後かもしれない、そもそもSANBON RADIO自体が最後かもとかで、できたら行きたいなぁと思っている。

コロナ禍のときにはSANBON RADIOは何度も観た、僕の部屋から嶋田さんの笑い声が聞こえるたびに、妻はあぁまたSANBON RADIOを観ているのね、となった。イベントのためにまた大阪に行くことを考える、というか妻に相談、というか許可をもらいたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?