日記 2020/03/13 本の話

・Bob Dylanの来日公演中止決定。このまま開催されるとしても行かない可能性の方が高かったが、中止が決まるとなるとやはり残念だ。チケットの払い戻しかぁ....。やはり無理してでもフジロック行っておいてよかった。うーん。残念だなぁ。

・noteと連動させているだけで、普段Twitterではあまりツイートしないのだが、昨日ツイート上に #新大学生に勧めたい10冊 というのが上がってきて、久しぶりにツイートしたくなった。
少し迷ったが、リストとしてあげたのは下記10冊である。

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森田真生 数学する身体
プルースト 失われたときを求めて
石川直樹 pole to pole
保坂和志 プレーンソング
ドミニクチェン 未来をつくる言葉:わかりあえなさをつなぐために
坂口恭平 現実宿り
谷川俊太郎 二十億光年の孤独
ガルシアマルケス 百年の孤独
福岡伸一 動的平衡
カフカ 城
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一番最初に思い浮かんだのは、石川直樹の『完全版 この地球を受け継ぐ者へ 地球縦断プロジェクト「Pole to Pole」全記録』である。できれば大学に入学する前のこのタイミングで読んでもらいたい。外に出づらいこの状況だと、読んでいてウズウズするかもしれないが、きっとその気持ちも大学で新しい生活を始める弾みになるはずだと思う。僕がこの本を読んだのは去年のことだったが、もっと早いタイミングで出会いたかった。

いずれの本にも共通しているのは、本を読んでいる間、読んだ後、そして今でさえもずっと心が揺さぶられ続けているということだ。本を読むというのは体験だから、どの本でも言えることもかもしれないが、特にこの10冊に関しては読む前と後では確実に自分の中で何かが変わっていた。読むという行為が強烈な体験になっていた。きっと人によって揺さぶられる本というのは異なるだろうが、僕にとってこれらの本に出会えたことは幸運だったと思っている。

10冊のリストをあげながら、初めて本を読む前の瞬間に戻りたいと少し思った。でも、きっとこれからも大切な本に出会っていくことだろう。一生をかけても読みたい本すべてが読めるわけではない。これからどのような本を選んで、それを読んでどのようなことを感じるか楽しみだ。


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