日記 2020/03/29

少し遅れたが、今日スカーレットの最終回を観た。
白血病に冒された武志は亡くなったがナレーションだけでその詳しい描写はなかった。他にも最終回らしい派手な演出はなかったように思うが、人と人の気持ちの交わり合いを丁寧に描いていてとてもいい最終回だったように思う。ドラマをずっと観続けてきた人であれば、いや観続けずに最終回だけ観た人であっても、喜美子が武志を抱きしめてもええ?と聞いて抱きしめ、強く抱きしめられた武志が幸せやったよと言うシーンにはこみ上げてくるものがあるだろう。喜美子と八郎が語り合うシーンもよかった。2人のやりとりから生まれる空気感、それぞれの表情や間をもう見られなくなると思うと寂しい。

最終回の1つ前の回。
芸術家のジョージ富士川が何枚も張り合わせたような大型の紙に「今日が私の1日なら」と書いて、そこに居合わせた人が自由に書くシーンがあった。武志が書いたのは「いつもと変わらない1日は特別な1日」だった。

今のこの状況下で、コロナ以前のなんでもない1日のことをとても恋しく思う。でも、混沌とした状況下にはあるけれど、今日も日常は続いていていつもの1日であることに変わりはなく、特別な1日なのだ。特に幼い娘にとってはそうだろう。その特別な1日を奪う権利は誰にもない。だからこそ、皆がこれまでのようにいつもと同じ日々を生きていくために、僕らはやるべきことをやらなければならない。家にこもることができるのであればこもる。高齢者にはできるだけ近づかない。外出して家に戻ったあとは手洗いうがいをしっかりとする。そのうえで、いつもと変わらない、だが特別な1日なのだから、その1日をできる限り前向きに生きる。

明日も外に遊びには行けないけれど、家で思いっきり娘と遊ぼう。
最近、娘の表情がさらに豊かになってきている。

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