高3のジレンマ
最近、大学生になるのが怖い。もっと言うと、才能がない自分を直視するのが怖い。藝大を目指すと決めたのは他の誰でもなく自分自身だし、その選択自体を後悔しているわけではない。ここで作ることを諦めて普通の大学を受験したとしたら、そっちの方がずっと後悔すると思う。だが、仮に運良く藝大に受かったとして、周りと同レベルもしくはそれ以上のものが自分に作れるだろうか。私は決して器用な方ではない。ロンドン芸大に留学したときも、同い年でありながら私よりもずっと才能のある子達の作品を嫌と言うほど目にした。そもそも才能という言葉で片づけていいものなのかどうか疑問ではあるが、やはりゼロから1を創るときの発想力には明らかに生まれ持った優劣が存在しているように思える。でも作ることが好きなのは変わらないし、諦めたくない。そんな葛藤に苦しめられている日々だ。
私が志しているのは建築科だが、別に建築に強いこだわりがあるわけでもなく、とりあえず創作できる環境があればなんでもいい。建築は大好きだけど、それ以上に一つのメディアに制限されず色々なものを作りたい気持ちが強いからだ。最近は写真に挑戦したいと思っている。世界が美しすぎて、写したいと思う瞬間は無限にあるのだが如何せんスマホのカメラだと限界があるので、いいカメラがほしい。バイト禁止令を出されているので中々お金が貯まらないのがネックである。
もう受験まで5ヶ月を切っている。未来の自分が大丈夫って言ってくれたらいいのに。
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