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伴走

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伴走についてのnoteをまとめています。
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伴走者にはアンラーンが必要だ。

伴走者は、リセットする 廣田拓也(以下、廣田):いきなり本題ですが、澤さんはどうして伴走者にアンラーンが必要だと思ったんですか? 澤正輝(以下、澤):相手ごとにアプローチを変える必要があるからです。さらにいえば同じ相手でも今日と明日では違うので、アプローチも柔軟に変えていく必要があると思っています。誤った理解で関わってしまわないように、すでにフレッシュでありたいです。 廣田さんはいかがですか? 廣田:伴走する前提として、相手が変容することがあるんです。相手が変わり続け

右脳も左脳も伴走者には必要だ。五感で感じ、関わりの中で「本物」を目指したい。

■ 高橋恭子先生(以下、高橋):私の中では、伴走は「共に走る」というよりも「関わりing」という、beingに近い感じなんですよね。色んな生徒や先生、地域の人たちが一緒に学びあい、わくわくするような感覚を、関わりの中でつくっていきたいんです。 澤正輝(以下、澤):なにやらこだわりがありそうですね。 高橋:見ていたい、聞いていたいというのはもちろんあるんですけど、触り心地というか、香りや匂いといった五感で感じたことを大切にしたいんですよね。 みんな主観で生きているじゃな

「共に在り、共に学び、共に創る」という関わり。「挑戦の島」隠岐島前から開く、「技法以前」の伴走論

■ ──「伴走」という言葉が公用語になってきています。これがどうして社会に広がり、求められるようになってきたのか。その背景をどう見ているかを聞かせてもらえますか? 澤正輝(以下、澤):学校でいえば先生と生徒、会社でいえば上司と部下とわかれていますが、その関係性そのものが揺らぎはじめているんでしょうね。 これまでであれば、先生や上司は「正しい人」であり、より多くの情報や知識を持っていたり、より豊かな経験を持っている人だったりしました。持てる人と持たざる人という固定された関