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<リリース直後に利用者1万人達成!>それでも防災対策は進まない。防災を身近にするための新たな切り口とは? #pasobo 改修レポート

こんにちは。防災ベンチャーKOKUAです!

私たちは、大学時代に東日本大震災の被災地支援で出会い、その後10年以上、全国各地の被災地支援を続けてきたメンバーで会社を運営しています。

多くの現場で「まさか自分が被災するなんて……」という言葉を聞いてきた経験から、普段の生活から防災が自然と広まる社会を目指すべく、いのちを守る防災カタログギフト「LIFEGIFT」パーソナル防災サービス「#pasobo」の販売・運営をしています。

災害救援で土砂を運んでいる代表の泉

今回のnoteでは、その中のひとつのサービス「パーソナル防災診断#pasobo」の改修レポートをお送りします!

2023年3月1日に公式リリースした直後、大手テレビ局や、新聞各社にてご紹介いただき、約1ヶ月で1万人の方に#pasoboを体験いただきました。好スタートを切ったものの、順風満帆には進まず……!?

アップデートした背景や、防災という社会課題に対し、私たちが提案する新たな一手についてお届けします。ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。


あなただけの防災診断サービス「#pasobo」

<パーソナル防災サービス #pasobo (パソボ)とは>
「1分でわかるあなただけの防災対策」をテーマに、WEB上で、家族構成や立地、建物の耐震基準・階数、個人の災害に関する価値観などの質問によって、自分に必要な防災対策がみつかるサービス。サイト内では、診断をもとにあなたにぴったりな防災グッズをそのまま購入することもできます。

私たちは日々防災に触れていますが、ふだんの生活の中で、多くの人は「防災」に対して考える機会は少ないのではないか、と感じています。

そんな中、突然起こる災害や、ニュースで大きな被害の報道を目にした際、そこではじめて不安を感じ、防災対策への関心が高まるタイミングがあります。

しかし、いざやろうと思っても「防災ってむずかしい。よくわからない」と、どのグッズをどれだけ揃えればいいのか、予算面も含めハードルを感じている人が多い現状に課題を持ち、私たちはパーソナル防災サービス#pasoboをリリースしました。

13個の質問に答えるだけで、診断結果や対策が表示されます。

「防災ってなんだろう」「何からはじめればいいんだろう」
関心が高まったタイミングに#pasoboを利用することで、誰もが1分程度で最適な防災対策に取り組める社会を目指しています。

▼1分でわかる#pasoboの無料診断はこちらからできます!

なぜアップデートしたのか?

冒頭でお伝えしたように、公式リリースした直後、東日本大震災から12年目の節目でもあったことから、大手テレビ局の情報番組や、日経新聞をはじめとした各社にてご紹介いただきました。

リリースしてから1ヶ月で、約1万人の方に「#pasobo」を体験いただき、大反響!SNSでも、多くの方からご好評いただきました。

これで少しは日本の防災意識や防災力も上がるはずだ……! と嬉々としていた私たちですが、現実はそんなに甘いものではありませんでした。

「#pasobo」では、診断結果をもとに各個人に沿ったおすすめ防災グッズをサイト上から購入することができます。

<パーソナル防災診断 #pasoboの狙い>
現状の課題:防災に対しての面倒臭くて取り組めない人が多い
→pasoboによって、1分で手軽に最適な防災対策を届ける
→だれもが簡単に負荷なく、最適な防災対策がわかる
→各家庭(個人)の防災アクションが進む

私たちは#pasoboによって、このようなビジョンを描いていており、防災が各家庭で進んだかを確認する指標として「何人が#pasobo経由の防災グッズを購入したのか?」を置いていましたが、実際は想定よりもかなり低い数値でした。

いくらわかりやすい診断サービスをつくっても、有名メディアに出演して知名度が上がっても、個人の防災へのアクションは進まない。

今回の結果を見て、多くの人が「情報を知って終わり」と、防災グッズというハードの対策を先送りにしてしまうことが、数字としてわかりました。

どうすればもっと防災アクションが進むのか?、を課題として、新たな切り口のアップデートを行うことになりました。

大切なのに、行動できない!防災の根深い課題

「災害は、いつ起こるかわからない」
「防災グッズは、いつ必要になるかわからない」
「防災グッズは、使わないまま無駄になるかもしれない」

そんな不確定要素の多い防災グッズは、比較的値段の高いものが多いことから、購入を先延ばしにしている人が多い印象があります。

ふだん購入する日用品や趣味嗜好のアイテムは、利用頻度が高かったり、自分が買いたくて購入するもの。しかし、防災グッズはいつ使うか分からず、本当に必要になるかもわからない……。

「必要なのはわかっているけれど、毎月の生活費を考えるとお金を掛けづらい」など、防災は重要性を感じていながらも、緊急度がどうしても低く思われてしまう根深い課題があります。

防災を広めるためにまず変えたこと

3月にリリースした従来の#pasoboは「これさえ準備しておけば、あなたの防災対策は大丈夫!」という完璧さを重視していたため、提案する防災グッズの数も多く、価格が平均一人あたり2万円〜(人数の多い家庭だと、合計金額が10万円以上〜)になっていました。

最初から正しさや完璧を求めるよりも、まずは防災へのアクションを行なってもらうために、まずはお金の問題を解決することに。

そんな仮説から、私たちはおすすめの防災グッズの表示を「ミニマム/スタンダード/ボリューム」の3パターンに絞った、お手頃価格のセット表示にアップデートすることにしました。

診断結果によって、セット名は変わります

提示される避難方針に応して、「ミニマム」「スタンダード」「ボリューム」の3パターンを作成し、一人あたりの金額が、5,000円〜、1万円以内、1万5,000円以内を目安に設定しました。

各ご家庭の予算や、ご希望に沿ってお選びいただけます。

また、カスタマイズ画面も今までよりも分かりやすくなり、セット内容の変更もしやすくなりました!

「完璧」が必ずしも正しいわけではない?

防災が自然に広がるためのステップ

今回のアップデートをする上で意識したポイントは大きく2つあります。

1つ目は、サービスが浸透するためには「完璧」が必ずしも正しいわけではないかもしれない、ということ。

当初の私たちは、「防災グッズ=命を守るもの」なので、「正しさや完璧」を重視した商品ラインナップになっていました。しかし、本気で災害から身を守ろうとすると、かなりの予算が必要であり、いくら適切な情報を提供したとしても受け入れられない、ということがリリースを通じてわかったことです。

そこで私たちは、理想や正しさを追求するよりも、まずは一歩踏み出してもらうためには、どうすればいいのか? なるべく負荷なく、防災をアクションとして行動してもらうためには? という思いから、独自で防災グッズの優先順位を付け、今回のセット販売をすることにしました。

まずは少しでも防災グッズを手に取ってもらう。
そこから#pasoboを通じて、防災への接点を増やし、防災対策をするハードルが下がることを願っています。

2つ目のポイントは、自分でカスタマイズする余白をつくったこと。

表示する「防災グッズ」の中には、わざわざ新たに購入しなくても、すでにご自宅にあるもので、十分に対応できるものが多くあります。

例)食料や水、歯ブラシやマスクセット、電池、ガスコンロなど……

カスタマイズオプションの一部

今回の3つのセットでは、最低限必要なものをご紹介しているため、そこから+αで、各々必要なグッズを取捨選択しやすい画面に変更しました。

「バッグはいらないけど、中身だけほしい」
「充電器は持っているからいらないな」

などすでにお持ちのものや、近場で安く揃えられるものを選択肢から外すことで、自分に本当に必要なものだけをコスパ良く選ぶことができるようになりました!

さいごに

#pasobo の改修レポートはいかがでしたでしょうか。

防災に関わるほどに、世の中の人々の防災意識を高める難しさを感じていますが、#pasoboのアップデートを通じて、ひとりでも多くの方が「これならやってみようかな?」と一歩目を踏み出していただけたら何より嬉しいです!

▼パーソナル防災診断#pasobo (パソボ)はこちらから体験できます。


防災は100人いれば100通りの対策が必要で「これさえすれば100%大丈夫」といえるものは、残念ながらありません。そのため#pasoboは、より良いサービスや使いやすさを目指し、今後も随時アップデートをしつづけてまいります!

ぜひ#pasoboを体験いただき、感想やご意見をいただけますと幸いです。
(貴重なご意見として、アップデートの参考にさせていただきます!)

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#pasoboの診断結果画面から
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すでにこんなお声をいただきました!
ぜひお気軽にお試しください♩


#pasobo や#あなただけの防災サービス など
ハッシュタグを付けていただけると嬉しいです!

最後までお読みいただきありがとうございました。
引き続き、防災ベンチャーKOKUAをよろしくお願いいたします。



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