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パワーか、フォースか 人間のレベルを測る科学

何が自分にとって「パワー」となり、何がそうでないものか、つまり、「フォース」なのかを、私たち一人ひとりがはっきり理解できるようになると、まったく違う世界が生まれます。何が自分をいっそう健康にし、またバランスよくしてくれるものなのかということや、本当の意味での「豊かさ」について、個人レベルでも社会レベルでもはっきりしてくると思います。何が嘘で何が本当かが、即座に正確にわかれば、どれほど楽になれるでしょうか。(P5 訳者まえがきより)



パワーとフォースの違いを見極めることは、プライベートのみならず、ビジネスや様々な場面での力動に役立てられるアイディアも持てるのではないでしょうか。

自分自身のセンサーのなかに、真実を見極める力があるはずなのに、その真実を見失ってしまうのはなぜなんだろう。

たとえば、生まれた境遇が、経済的格差や差別など、自分にとって残念な状況であったとしても、人としての尊厳、生きる価値を見失わないためには、どんなことを学び、どんな心の鍛錬をしてゆけばいいのだろうか。

私は、自分自身の波乱万丈な人生を振り返ると、大抵は抵抗、または服従、諦め以外の選択肢を知らずに、もがいていたように思う。

でも、どんなランクに自分がいようと、パワーを手放さず、パワーを共有する方法がある。
私が10年以上、今も毎日、鍛錬しているトレーニングが、非暴力コミュニケーションなのだけど、ようやく、パワーの共有が、どういうことなのか、少しだけ見えてきた。そこでこの本を読み返すと、腑に落ちることばかり。
とりあえず、100%は無理でも、30%くらい理解できれば良しとしよう。日々の暮らしのなかで、どんな瞬間にも生じる力動に繊細にあり続けたい。


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