贈与税のしくみが変わるかも、というウワサ
60代の元気な女性の方(相談者 以下、相)から税理士(以下、税)へのご相談
相「1年間で110万円以内の贈与だったら贈与税がかからないってことは知っているんだが、この制度は無くなるの?」
税「そういうウワサはあるんだけれども、まだこの点は何も決まってはいないよ」
相「どうしてそういうウワサになったの?」
税「それは、政府が毎年作成する『税制改正大綱』と呼ばれるものに、『現行の贈与税制度について見直すなど、相続税と贈与税をより一体的に捉えて課税する観点から、本格的な検討を進める』と書かれたからであるよ」
相「へぇ~、何だかはっきりしない言い方なのね。」
税「確かに『検討を進める』とだけ書かれているので、具体的に何をどう改正する、というのは書かれていないので、直ぐに変わるというものではないよ。」
相「そっか!じゃあ良かった。コロナが終わったらぱーっと海外旅行にも行きたいし、お金も入用だし、何もあわてて子供に贈与することもないね!」
税「ただし、近い将来で無くなる可能性はあるので、それに備えて現在の制度を利用してコツコツと贈与を進めておくことは良いと思うよ」
相「なるほどね、お金の使い方も含めて色々考えてみますね~。ありがとう!」
令和4年5月
税理士
K・K
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