猫と私
妄想が好きだ。よく妄想をしている。
★猫と猫のぬいぐるみ
飼い主が猫のぬいぐるみを可愛がっていると、猫が嫉妬するという動画を見た。我が家の猫もそれをするだろうかという好奇心が頭をもたげたが。
いや、愛を試すようなことをしてはいけない!
当て馬の役割を猫のぬいぐるみにさせるなんて、猫のぬいぐるみに失礼なのではないか。
ぬいぐるみもぬいぐるみという立場で愛される権利がある。ぬいぐるみにも愛を込めて製作した創造主がいるのだ。なんて。そんなどうでもいいことを考えている。
★猫と会話
会社に行く時、猫に「猫のご飯のために稼ぎに行ってくるよ」と、声をかけている。
私はオカルト好き。
「会社行きたくないよー働きたくないでござる! 猫と一緒にゴロゴロしたいよー!」とか言ってると、人知の及ばない次元で猫が親切心から不思議な力を使って私を会社に行けない状況に追いやらないか(そして猫には悪気がない)不安で、君のごはんのために必要悪なのであると伝えている。むしろ私に元気玉をくれ、愛猫。
これは他人に話すと気味悪がられると思うので、誰にも言わない。noteの片隅にそっと置いておく。
元気玉ではないけど、会社で疲れたら愛猫が太ももの上に座るイメージをすると何となく、太ももからお腹周りが温かくなってくるので、イマジナリーキャットを生み出せるようになったかもしれない。
★猫と会話②
死んだ猫が人間になりたくて悪霊になったという怪談をどこかで読んだ。飼い主が生前の猫に事細かに自分の話をしていたら、猫は人間が羨ましく思えてきたらしい。
とんでもない話だ。必要のない「人間が羨ましい」という感情を植え付け、その挙句に悪霊にさせてしまうなんて。人間はなんて残酷なんだ。
先に書いた、率直に稼ぎに行く理由を猫に話すようになったのも、この怪談がきっかけになっている。猫には正直でいたほうがいい。
愛猫には「猫が一番だよ、人間なんてしょーもないよ」と伝えている。「次はお金持ちの家に飼われるといいよ。でも、イヤな飼い主だったら、私のところにおいでね」
「キミが一番可愛いよ」「毎日かわいいを更新するね」などと死ぬまで毎日言われ続けた猫が、人間に生まれ変わることがあるとしたら、とんでもなく勘違いちゃんにならないか心配だ。いや、愛猫ならきっとかわいい人間に生まれ変わるから心配いらないか。
あと、多少見た目が残念でも女の子は蝶よ花よと育てて、自己肯定感を高くしておいたほうがいい。大人になるにつれて、どうせバキバキに折られるんだし。ちょうど良くなったところで、自信が魅力を5割増ぐらいにしてくれると思う。
★猫の置き物
近所の本屋さんではなぜか、リアルな猫の置き物を売っている。かわいい。鳥や蝶を追っているような、好奇心旺盛な顔をして前脚を上げている。
ちょっと物欲が湧いたけど、買ったとして、家に置き、留守中も部屋が暗い中で同じポーズを取り続けている置き物を想像したら悲しくなってやめた。
私が見てないところでは、寝てていいのに…。(無理です)
似たような理由で、愛猫の迷子札には猫のモチーフが刻まれているんだけど、そのポーズは寛いでいるものを選んだ。
私が見てないところでは、全ての猫の置物やモチーフには、楽な姿勢でいてほしい。
馬鹿ですか? 馬鹿ですね。我ながら面倒な奴だと思います。
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