ゴリゴリ五輪

延期したとき、東京五輪は中止でいいじゃないかと思っていた。国際社会からなんと言われるか、どう思われるかと、他人の目に弱い日本人。海外の首脳陣から「ヘイジャップ、気は確かか？」と言われ出したら、きっと中止になるのだろうと思っていた。

延期から1年。海外の偉い人たちからそんな声は聞かれず。結局、緊急事態宣言の中で五輪開催することになった。

途中G7とかあって、直接「気は確かか」と首相に言ってくれる偉い人たちがいるに違いないと期待したけど、いたのかいないのか特に動きはなかった。

考えてみたら、海外に比べれば日本は感染者数が少ない。たくさんの感染者&死者を出している国から見たら「まあ、いいんじゃない」という感じなんだろうか。

中止にならないのは放映権の問題とか、お金の話が大きいと言われているから、やらぬ赤字とやる赤字、やる赤字の方が少しでも浅い傷なら仕方ないと見るべきか。海外の首脳陣も「ウチじゃなくて良かった！」という目で日本を見ているのだろうか。

黙って不参加表明している国の方がありがたいのかもしれない。不参加国が多すぎて、結局中止というのも期待していたんだけどな。

五輪を機にさらに凋落していく日本を待っている国もあるんじゃないかと妄想するのは、都市伝説好きが過ぎますか、そうですか。

五輪が始まるなら全力で応援する。政治屋に翻弄される選手や末端の五輪関係者を思うと何も言えない。

自分が職場で実績のよくわからない偉い人たちのために迷わされているように、奥歯を強く噛み締めて仕事をしている人たちが、きっといるに違いない。いないかもしれないけど、それならそれでもいい。

「五輪が始まっちゃえば、馬鹿な民衆はなんだかんだで盛り上がる」と思っている偉い人たちもいるようだけど、君たちのためじゃないからね。

「ベンチがアホやから野球でけへん」みたいなことを言いたい。どんな五輪になるんだろう。全て終わった時、私たちに何が残されているのだろう。私はその景色が見たい。

それではお聴きください。工藤静香の「嵐の素顔」

あーらしをっおーこしてっすーべてをこーわすのっ♪

嵐が起こるのを待っている。