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術後18日目(人工肛門の初心者が人工肛門を少し説明します)

わたしは直腸がん切除の手術後で入院中です(術後18日目)直腸・肛門を全摘したのでお尻からうんちが出ず、人工肛門となっております。

人工肛門(以下ストーマ)とは

わたしの場合はおへその左下あたりから、うんちとガスが出ます。

下の絵のへその左下の赤い部分がストーマです。

大腸そのものを体外に出してここから排便させるわけです。実際に赤く梅干しみたいな感じです。

最初にこれを発想した人の狂気さがうかがえます。

クレイジーDr.「お尻がだめなら、お腹からうんちを出せばいいんじゃん!」

弟子「え?どうやってですか?」

クレイジーDr.「大腸をお腹から出すんだよ!」

弟子「えーーー!」

弟子は驚愕したでしょうね。

まあ、わたしはこのクレイジーDr.に命を救われたんですが。

うんちを溜める袋パウチ

話を戻しますと、このままむき出しで排便するとお腹や服がうんちまみれになりますので袋を常時つけています。

その便をためる袋をパウチといいます。

こんな感じでシールでついてます。

シールといっても超強力でちょとやそっとでははがれません。専用のリムーバーという剥がす専用の液体をつかってはがしていきます。

うんちやガスは我慢できない(制御不能)

で、このパウチなんですが知らないうちにガスやうんちが溜まってくるんです。

肛門のように自分で開け閉めできないし、直腸に便を溜めておくことができない仕組みになっているのでいつ何時うんちやガスが出るのかわかりません。

食事中に『ぷ〜』なんてことは日時茶飯事です。許してくださいね。

溜めたガスやうんち

ある程度、うんちがパウチに溜まってくるとトイレに捨てに行きます。

パウチのこの部分がマジックテープになっていてここから出します。

普通、お尻から排便する際はうんちを直視することはないですが、パウチからうんちを捨てる際はこぼれないかをしっかり見る必要があります。

これがなかなかきつい。自分の排泄物と直で向き合うのが。匂いもするし。

ガスがたまるとパウチが膨らんでくるので同様にガスを外へ出します。わたしのパウチはガスが溜まらないタイプのものです。

パウチ交換

で、このパウチはメーカーや種類にもよりますが3、4日に1回交換します。

その際はストーマ部分もボディソープなどできれいに洗います。

※町中にあるオストメイト(ストーマを持っている人)専用トイレはストーマを洗うシャワーがついてたり、便をパウチから捨てやすいような設計になっているそうです。

ちなみにストーマ部分は感覚がありません。


じゃあお尻の感覚は?

前はお尻付近で『もうすぐ出そうだな』を判断してましたが人工肛門になってからは全くありません。

時々、名残でお尻からうんちが出るような出ないような不思議な感覚もありますが。

昔のような便意はもうありません。

お尻の穴は完全に塞がれておりまして、直腸があった部分は空洞になっており、自然とそこに脂肪組織やなんだかんだが集合してくるんだそうです。


パウチなどの費用

わたしのパウチは1枚650円ほどで3日に1回交換、ですので月に6500円ほどかかります。

あと、パウチを剥がすリムーバーを買うと大体、8000円程度になります。

実はストーマにかかる医療消耗品は公費負担なので自己負担はありません。

年間10万円弱であと、40年生きる?として公費負担が400万円!ありがとうございます。



障害者等級は4級

永久ストーマ保持者は直腸または膀胱機能障害、大きくは内部障害ということで身体障害者4級となります。

生活

変わらず。夜間の頻尿が気になります。

体調

一昨日から排便なし、大丈夫かな。

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