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犯罪を起こす人の中には境界知能や発達障害が隠れていることがある

つい最近、またも親による虐待で小さな子供が亡くなった。
こういう事件をニュースで見ると、多くの人は親を責め叩く。
なんてひどい親なんだ、と。
しかし、そんな「ひどい親」達の中には、いわゆる境界知能や発達障害が隠れている場合がある。


境界知能とは

境界知能とは、IQが70以上85未満のことを指す。
この中にいる人々は、知的グレーゾーンとも言われ、適切な支援がなかなか届かない。
知的障がい者とはならないものの、社会生活や人間関係に何かしら困難を抱えていることが多い。

発達障害とは

発達障害という言葉は、多くの人が聞きなれている言葉だ。
発達障害とは、その名の通り、発達の段階で何かしらの障害を抱えているということである。
つまり、通常の発達(定型発達)とは違い、何かしら不全を抱えている。

犯罪者の中にある見えない障害

もちろん、すべての犯罪者が何かしらの障害を抱えているとは限らない。
精神疾患もなく、知的障害、発達障害もない犯罪者も世の中には多くいる。
しかし、それと同時に、すべての犯罪者が健常者であるというわけでもない。
何かしらの犯罪を犯す人々が、心や脳に障害を抱えていることは、決して珍しいことではないのだ。
先日見たニュースでは、子供を殺した母親が怪物のように異常な人だという証言が多くあった。
その中でも、私が最も気になったのは、洗剤をがぶ飲みしたり、計算がダメだったり、子供は着せ替え人形のように扱っていたという証言だった。
これを、精神異常者だと捉えるか、それとも、なにかしら知的の部分に障害を抱えていると捉えるか、それは人それぞれだろう。
しかし、心理に精通している人であれば、やはり、障害がある可能性を疑うのではないだろうか。

精神異常は発達障害の2次障害かもしれない

その母親は、異常行動が目立つ。
洗剤を飲むこと、子供服を爆買いしてしまうこと、でも子供の世話はしない、また、近所に聞こえるくらいの暴言をはくなど。
精神異常者のような言動であるため、人格障害だろうなどと、思ってしまうだろう。
確かに、何かしらの精神疾患を患っているのかもしれない。
ただし、その疾患の裏に発達障害が隠れていることがあるということは頭に入れておいていただきたいと思う。
発達障害が適切に支援されなかった場合、それが、精神疾患など、違う障害(2次障害)に発展することが多々あるのだ。

まとめ

実際に会ったことも話したこともない人のことは、基本的に何もわからない。しかし、犯罪者や、精神異常者と言われる人の中に、知的な障害などが隠れていることが少なくないので記事にしてみた。
犯罪者をすぐに、精神異常者だとか決めつける前に、何か生まれ持った障害はないだろうかと考えてみることも重要である。



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