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開く扉はどこに

退社することを決めてから、色んな可能性を探し、思いつく限りあらゆる扉をノックした。これまではそうやっていくと、必要な扉だけが開いてきた。年齢のせいにしたくないけど、慣れ親しんだ成功体験に頼りたくなるものですね。これまでと同じ職種で、転居不要であること。それがまず掲げた条件。こう書いてみると、いかに自分にとってのこれまでの状態=「普通」を取り戻そうとしているかがわかる。見直すべきはここかな。新しいことに立ち向かっていくためのパワーが、養いきれていないのかもしれない。

「書類選考で不合格」が続く。お見送りの連絡を、何とも感じなくなってきた。お見送りって、一見優しい言葉だね、ありがとう。と、ぼんやりメールを閉じる。年齢、経験、スキル...応募条件を満たすことすら簡単ではないが、応募できても面接に進めない。自分は、どの会社の採用したい社員像とも重なっていないという現実が刺さる。「20代活躍中!」「主体的に考えて動ける方、結果を出してきた方を募集」自分がこれまで長年採用する側だったからこそ、企業が何を言いたいのかがわかる。それでも、「人物重視の採用です!」と書かれているのに会ってすらもらえないのはなぜでしょう?という気分になる。私たぶん、仕事は真面目にやりますし、チームワークと笑いを大切にしてる人物ですよ?.....同じようなことを、私も仕事でしてきたのかもしれない。

2社会ってくれた会社はあったが、不合格。何かがちがうんだろうなぁ。あらかじめ設けられた場所に、はまる人が居場所を得る。椅子取りゲーム、昔から苦手なんだよなぁ。タイミング逃してあぶれがちです。

とにかくノックしてきた扉はまだ開かない。違う扉を見つけなければ。

転職活動では、自分が大切に積み重ねてきた経験が、世の中ではしょうもないものなのではないかと感じてしまうような妄想と戦っていかねばならない。仕事はお金と、お金は生活とも結びついているから、私のように自分の稼ぎのみで自分を養う者としては、視野も狭くなり孤独な戦いのように感じやすい。もちろん転職エージェント等、味方の立場のようにサポートしてくれるところはあるけど、就職先が決まらなければ先方にお金は入らないもん、ね......

「自分らしく、やりたいことをやる」
「何歳でも自分次第でチャレンジできる」
「自分を活かして生きる」
これまで仕事ではそうやって人を励ましてきたはずなのに、今は自分自身が体現できてない。でもでもでも、このままでは終われない。まずは私が「自分らしく働くこと」を体現するんだ。人生100年時代、何歳からでもやれるってこと、証明するんだ。(ただただ信じたいのです)

次の居場所を探す旅はまだ続く。

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