自分のことは自分でやれ

「娘が元気すぎて何も出来ない」
妻が言った。

確かにずりばいを覚えてからというもの、娘はあっちへズリズリこっちへズリズリ、家の中のものを引っ掻き回し、ガッシャーン、ゴトン、んぎゃー!!と喚き散らす。
まさに怪獣。サイズ的にミニラ(ゴジラの子ども?)ってところか。
※実際のミニラは超巨大だけどね。

もう何も出来ないって言っている妻がうんうん唸りながらなにやってんのかと思ったら、
次にピラティスを行うイベントのプロフィール作成。
娘の妨害があったとは言え、なぜそんなものに1時間も2時間も唸っている?

「プロフィールったって150字程度でしょ?」
「ピラティスメインのを作ったことがないからよくわかんないの。自分のことを客観的に見れなくて」
「こんな感じでいいんじゃない?」
さらさらとその場で思いついたままに話した。すると、
「あ、それ採用」

「あたし、自分のことは自分でやらないことにする」

おいおい、じゃ誰がやるんだよ?
自分のことは自分でやれ。

お昼を食べる頃、娘は眠くなったようでようやく寝てくれた。
僕はお昼食べたら打合せに出かけなくてはいけない。
僅かだがわが家に平穏が訪れた。

お昼はラーメン。
生麺で、スープに添加物が入っていないという素晴らしいものが近所では売っている。
ラーメン食べたらズルズルとすすっちゃうのは日本人だったら仕方ない。

「(娘が)起きちゃうからズルズルすすらないで!」

妻に怒られた。
仕方なくパスタのようにすすらないよう心がけて食べると、非常に食いづらい。

「そうそう、それそれ」

平穏を保たれた妻は満足げだった。

しかし次の瞬間、

ズルズルズル!!

大きな音を立ててラーメンをすする妻。

「おいっ!」

これには思わず突っ込みの手が出ましたよ。
人に注意した直後にやるか、それ。
お笑いコントでもやらんよ、このタイミング。

幸い、娘はまだ気持ち良さそうに寝ていました。

※この内容は2014/10/3に書いたものです。

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