所有権の主張

徐々に言葉が達者になってきた娘。
随分とコミュニケーションが取れるようになった。

食事時に食器を並べていると、箸を並べ始めるこま。

「ママん!(ママの)」
「パパん!(パパの)」
いつも使っている箸の種類を覚えていて配りだす。
おー!よく覚えているね、すごいすごい。
軽く感動。

またあるタイミングで、座ってパソコンを操作していたら、
「ママん!(ママの)」
と言って怒り出す。
「え?何?」
と聞くと、座っていた座布団を引っ張る。
た、確かにこれはいつも妻が座っている場所にある座布団だが、
パパが使ったっていいじゃんか。
移動するのがめんどくさい僕は一生懸命に説得を試みるも、
「ママん!」
と自分の主張を曲げない。
仕方なく「わかったわかった」
と言って座布団をよける。
すると
「パパん!」
と言ってテーブルの向かいから自分の背丈ほどもある座布団を引きずって持ってきた。
自分のものを使えということか。
愛いやつめ。

またある時、スマホを勝手にいじっていたので、
「スマホをいじるのはやめなさい。返して」
と言ったら、スマホを抱きかかえ徹底抗戦の構えを見せる。
こいつ、絶対手放さない気だと思いつつ、
「これは誰の?」
と問い詰める。すると、
「パパん!」
と自信満々に答える。
おい、わかっているのならなぜ離さん構えなのだ。
「ほら、パパのでしょ」
すっと手を差し出すと、自分のミスに気がついたのか、
はたまた所有権を主張されてはかなわんと思ったのか、
素直にスマホを返してそそくさと他のおもちゃのところへ。

うん、愛いやつめ。

※この内容は2016/1/27に書いたものです。


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