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八月はエロスの匂い(1972年8月16日公開)


監督 藤田敏八
脚本 藤田敏八 大和屋竺

藤田敏八は私も大好きな監督ですが、とりわけ日活ロマンポルノ期の作品はセンスが光ってると思います。どこがと説明するのが難しいのですがちょっとしたところにセンスが感じられて、それを連続して見せられるとフワフワっと非日常空間に入り込めるんです。

『八月はエロスの匂い』はポルノとしてありがちな性欲衝動をモチーフにしてますが、その衝動スイッチの入り方が強盗に襲われる瞬間だったり浜辺で野生的に暴れる不良集団だったりと、なんかわかる気がするとしか言いようがないんだけど映像で見せられると有無を言わさない説得力が生まれるんです。映像マジックですね。

オープニングのディック・デイルみたいなサーフ(&ウエスタン?)ミュージックが今の目にはカッコよくオシャレに感じました。

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