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濡れた欲情 特出し21人(1974年1月3日公開)


監督 神代辰巳
脚本 神代辰巳 鴨田好史

神代辰巳による「濡れた欲情」第二弾。『一条さゆり 濡れた欲情』の好評価に自信をつけたか、ストリッパーを描いた作品であるが前作との繋がりはストリッパー以外ない。そもそも日活ロマンポルノのタイトルに意味はない。

どう表現したらいいか、観終わった後爽やかさが残る作品なんですよ。大体2、3本日活ロマンポルノを観てくればわかると思いますが、特に神代辰巳の作品はストーリーを追いかけて楽しむものではない。一応のストーリーはあるけどどうでもいいと言えばどうでもいいレベルだし、途中で放ったらかしにしたり平気で破綻したりするし。それより画面から伝わる熱みたいなのがこの監督の魅力で、この作品も『一条さゆり 濡れた欲情』と同じぐらいこちらに伝わってきます。人生の壁にぶち当たった時にこれ観たら気持ち晴れるんじゃないかな?これでいいのだ、こんなんでいいのだみたいな開き直りパワー。

年代順に見返すと芹明香が台頭してくるのはこの作品からかもしれませんね。大ファンです。

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