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社会人のGW南部アフリカ冒険記③〜夜のウイントフック篇〜

冒険記③

ホテルの前まで戻ってくると、なにやら広場に人が集まっているのが見える。音楽も聴こえてきてなんだか楽しそう。これは行かなくては。

入ってみると建てられたであろう(常設ではない)ステージで人が歌っている。なかなか人数も集まっており、奥の方ではたくさん屋台が出ている。

いかにも地元のお祭り。ご飯も食べられそうだしそこまで広すぎないのでブラブラしてみよう。

とりあえずビールと肉を買う。これはウイントフックラガー。日本にいたら絶対に飲まない超ローカルビール。味は。。忘れた!苦めだったような。

これは屋台で肉を焼いてくれたやつ。硬かったけどなんの肉だ?ジビエ的な感覚。

音楽を聴きながら屋台で買った肉を食らい地元のビールで流し込む。家を出て24時間。ようやく旅に出ている感じがする。

適当に空いている椅子に座ると隣の男性が話しかけてくる。名前はアレックス。地元で警察官をやっているらしい。たしかにいいガタイ。

アレックスに聞くと今日は四半期に1回ここで開かれているローカルフェスの日らしく、彼は家族でここに来たようだ。

隣に座ってた奥さんは学校の先生とのこと。日本から来たというと日本の教育体系に興味があるようで、色々聞いてきた。ナミビアは多分高等教育にあたるところの12年生まであるようで、我々の6年3年3年の枠組と少し異なり興味深そうにしていた。奥さんの名前は聞かなかったや。残念。

アレックスと奥さんはめちゃめちゃノリが良く一緒にビールを飲みながら音楽にのってくれる。実はウイントフックラガーの缶を倒して少しアレックスにもかけちゃったんだけど気にすんなよつって自分のハンカチで俺の服まで拭いてくれた。旅先でローカルの人の優しさに触れる、コロナでずっとなかったやつだ。ありがとうアレックス。

日本から一緒にやってきた"くさせん"はステージ前で踊って湧かしている。ここではそういうのも大歓迎だ。

ステージに上がった子供はめちゃめちゃダンスが上手く、チップをたくさんもらってた。

いい感じに酔っ払ったらアレックスに別れを告げ、退散。何かあったら連絡してこいよってWhatsAppを教えてくれた。ほんとにありがとうアレックス。色々と教えてもらってしまった。また会えたらいい。日本にもきてね。
ところで警察官と先生の夫婦なんて地域への貢献度半端ないよな。お子さんも真っ当に育つのだろう。

さてそのあとはもうちょっと市街地の方へ散策。いい感じに陽が傾いてきている。首都といっても高層ビルみたいな建物はなく、遠くまでよく見える。晴れていればいつでも綺麗な空って感じ。

ウイントフックで1番大きいショッピングモールに向かう。後から気づいたけど、もう陽が傾く頃に外を出歩くのは違ったようだ。

街に少し緊張感が漂う。怪しすぎる匂いのする音楽ガンガンのクラブハウスの横を通りショッピングモールへ向かう。中へ入ると普通のイオンのような複合商業施設なのだが人が全くいない。

ご飯が食べられるところもなさそうなので歩いて戻ろうとした時にはあたりは真っ暗だった。

ショッピングモール沿いの道を歩いていたとき、前にいかにも普通じゃない雰囲気の2人組が見える。普通の通行人じゃないな。

素通りしようとすると荒げた声で話しかけられる。「金出せ!腹減ってんだよこっちは!」あ、やば。久々の海外で夜道を出歩いたことを一気に反省しだす。

無視して素通りしようとするがしっかりしつこい。普通にこういう時は向こうが何を持っているかわからないので現金を渡す方がいいのだろうがテンションがあがってしまっていたので振り払う。向こうはくさせんにもターゲットする。するとくさせんは「He is rich!」と言って俺を売り出した。最低だなこいつとか思ってたら相手も「え?そうなの?」と言わんばかりに俺を向く。なんでだよ。

今度はがっつりこちらに向かってくるので走って振り逃げる。これ絶対ダメ。銃持ってたら一発だから。

まあそんなこんなで胸ぐら掴まれたりもしたがホテル近くまで無事戻ってきて空いていたレストランに入る。

肉と野菜とウイントフックラガー何杯目?
治安は昼間は良さそうだが夜は出歩くのは良くないね。

明日は何時間運転するかわからないので早く寝よう。

次回、ナミブ砂漠へ。

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