見出し画像

そうか!今の時代のツールを活用して、繋がりを取り戻せばよいのか!

大学生の頃、大学の女子寮に住んでいた。
共学ではあるが、寮は女子用しかなく、しかも2年生までと決められていた。

私は、大学生になって羽を伸ばせるのを楽しみにしていたから、寮に入ることを面白く思っていなかった。

何せ今から約30年近く前のことだ。
携帯電話は当然のこと、メールやSNSなどない時代…
外から寮の代表番号にかかってくる受けの電話は2台。
住人は160人ほど。
こちらから外にかける為の公衆電話は6台ほど。
夜になると順番待ちの列ができる。
テレビは40人で1台が各階の休憩室にあるが、まともに利用した記憶はない。

考えただけで、気が遠くなる。

しかも、2人1部屋。
パートナーとウマが合わなかったら(!)
悲惨だ…

そういった諸々の理由から、私は一刻も早く寮を出たくて仕方なかった。
実家へ宛てた手紙には、寮の不満と一人暮らしをしたいという訴えばかり書いていた気がする。

ただ、全てが嫌だったかというと、そうでもない。
相方が出掛けていてお留守の先輩や同期、後輩の部屋にお邪魔しては、長話に花を咲かせていた。
大学生の特権で、深夜まで話し込むこともあった。
文句を言いながらも、学部や学科、学年を越えた交流が楽しかった。
30年近く経った今でも思い出すくらい、かけがえのない時間だったのだろう。

仲良くしていただいた先輩方や同期が退寮する時に、実家の住所を教えてもらって、しばらくは年賀状を出しあってはいたが、気がつくと疎遠になっていた。
同期には、今だに年賀状のやり取りで繋がってきた人もいるから、年賀状には感謝している。

寮時代に同じ時を過ごした仲間とは、もう会えないのだろうか…
みんな今頃何をしているんだろうな…
何度となく、今までも思ってきた。
今の時代なら、LINEなどのSNSでうんと簡単に連絡が取り合えることだろう。
そう残念に思っても始まらない。

先日、寮で同じだった同期とLINEした。
LINEでやり取りをした後、なんとなく寮の名前でネット検索してみた。
すると、同窓会のサイトがあり、寮の記事が載っていたのだ!
「コミュニティなど、卒寮生が繋がれる手段はありますか?」
同窓会の問い合わせメールに送ってみた。
思い立ったら吉日✨なのだ。
そうか!今の時代のツールを活用して、卒寮生の繋がりを取り戻せばよいのか!
 
同窓会の担当者から返信があった。
某SNSで呼び掛けてみますと。

嬉しかった!
どんな展開になるかは分からないけど、時期は違ったとしても同じ寮で暮らした仲間には、共感しあえる何かが育まれたのではないかと思っている。

私が仕掛けたアクションが、他の卒寮生にとっても喜びの種となれば嬉しく思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?