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私の進路選択の時の話

私は小さい時、いわゆる「出来る子」だった。
中学までの学校の勉強で困った記憶はない。


漢字なんて形を一回見ただけで覚えられたから、
漢字ドリルで何回も漢字を書く意味がわからなかったし、
(この辺は大人になってから受けた知能検査結果の「目で見て形を捉える力」の尋常じゃない凸具合が関係してると思う)

勉強嫌いで家で全然勉強してなくても、
学年で10位以内くらいには入っていた。

そんな中学生当時、
私は音楽の道を選択したくて、
音楽高校に進みたいと思っていた。

でも、

親も周りの大人も反対だった。
まわりの大人はきっと、
私の人生の選択肢を広くしておきたいから、
そう言ってたんだなと今では分かる。

「勉強が出来るんだから、進学校に行った方がいい。」
「大学からでも行けるんだから、高校は普通の高校に行きなさい。」

唯一部活の顧問の一人が
「本当に行きたいなら親に土下座してでも行かせてもらえ。本気を伝えろ。」
と言ったので、本当に土下座して頼んだけどダメだった。
(これもまぁ今思うとどうかと思うけど笑)

結局不思議な導きで実際に行った高校では、
面白い友達や個性的な先生に囲まれて楽しかったけど、
高校ではもう「赤点じゃなければいいや」な感じで、一切勉強しなかった。

自分が「出来る子」だから、
進みたい道へ進めなかった。

そんな思いが強く残って、
「頭が良くなければよかった」
「これからはもう一切勉強はしない」
と心に誓っていた。

大学は音楽大学に行ったけれど、
音楽に関してあまりプラスではなかった高校での3年間は
なかなか埋まることはなかった。

そう思うと、
「選択肢を広く」と思っていたあの時の周りの大人の思惑は、
もしかしたら逆に私の選択肢を狭めていた…ってこともあるんじゃないかなと思う。

高校への進路選択をしたあの時、
自分が選んだ道に行っていたからといって、
今の人生よりもいい人生だったとは限らない。

でも自分で決められなかった道への後悔や、
もしあの時「もう一切勉強しない」と決めるような心境じゃなかったら、
どんな人生を歩んでいたのかな?と思う気持ちは、
いつまでたっても無くならないし、
これからもきっと消えることはないと思う。

だからこそ、
ムスコさんには自分で決めて行ってほしい。
そういう想いが強いのかもしれないなー。


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