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2023年、3月4月の観ておきたい作品ズ

早速2ヶ月が経ちましたが、これを読んでいるみなさんはどのくらい映画を観に行けたでしょうか。
紹介した中だと、今年のワーストに入りそうな「バビロン」と、今年のベストに入りそうな「ボーンズアンドオール」があったり、「母の聖戦」のようなとんでもないインパクトの作品があったり、非常に幅のある2ヶ月だったように思います。紹介はしませんが、ラスアスやガンニバルなどのドラマシリーズも楽しかったですね。(年間・半期ベストではドラマシリーズも含める予定)
この2ヶ月で思うところですが、今年は「芸術」へのシフトが起きそうだなと感じています。芸術としての映画、それは原風景への回帰、ハイコンテクストな作風からの脱出の帰着点になるかもしれません。
そんな文脈において要注目の一作も含んだ、向こう2か月の作品紹介です。どうぞ。


3月、4月の「絶対に観にいく」2作品

(月に1回ペースで映画館に行く生活がしたい人向け)

○フェイブルマンズ 3月3日公開 監督:スティーブン・スピルバーグ

ついに監督原風景作品群に、スピルバーグのターンがやってきました。この作品を通し、スピルバーグにとって、映画がなんなのかということが理解できたらな、と楽しみな作品。個人的にはこの作品が、今年の「芸術としての映画」潮流の指針になるんじゃないかと考えています。とはいえ、そのことは一旦置いておいたとして、観る人を選ばなさそうな本作は、誰かと一緒に観に行く一作として選ぶということも良さそうです。
今のスピルバーグについては、ベルファストのようなノスタルジー全開作品にも、バビロンのような引用押し付け卒業制作(?)にもならないと思うので期待値は高め。

○ノック 終末の訪問者 4月7日公開 監督:Mナイト シャマラン
※SFホラー

「サイン」(2002)「シックスセンス」(1999)など、ミステリー・SFホラーの名作を生み出し、今なお多くの作品に影響を与えているシャマラン監督最新作。山小屋に来た家族の元へ唐突にやってくる4人組という(「アス」かよ)となる展開から、世界の終末と家族愛をテーマに、2023年にシャマランが何を描くのか、どんな演出が待っているのか。単純にこの上なく楽しみな一作であるが、シャマランの新作かつ、規模の大きくなりそうなテーマであるため、普段ホラーやシリアスな作品に苦手意識がある人にもおすすめしたい。ちなみにホラーの名作は、多くのホラー以外の作品にも影響を与えているところがあり、映画をたくさん観ていく上であまり敬遠せず鑑賞していくことを勧めたい。(わたしも怖いものは苦手なので薄目で一回目は観ている。そこは恐らく一生慣れない。)


3月、4月の「おそらく観にいく」期待作品リスト

月2〜4(年間で24〜50本)の新作を映画館で観たい人におすすめ。
※月2本も観る人はもはや映画好きでしかないので是非トレイラーを観て、感覚に委ねて作品選んで観てください。精査をサボったわけではないです。決して。。。

●3月3日公開 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
A24×マルチユニバースで注目を集めている作品。公開後すぐ、考察youtuberなどなどに毒されると思うので早めに視聴をおすすめ

●3月10日公開 「オットーという男」 

●3月17日公開 「コンペティション」

●3月17日公開 「零落」

●3月17日公開 「The Son/息子」※個人的優先度高め

●3月24日公開 「マッシブ・タレント」

●3月31日公開 「トリとロキタ」 ジャンピエール ダリデンヌ最新作
※個人的優先度高め

●4月1日公開 「ケアを紡いで」

●4月7日公開 「ガール・ピクチャー」 ※北欧作品というところもあり個人的優先度高め

●4月7日公開 「ザ・ホエール」 ※個人的優先度高め


●4月7日公開 「ダークグラス」 ※ホラー

●4月7日公開 「ノートルダム」


と、ここで4月7日からはシャンタル・アケルマンの特集上映があるそうです。おすすめです。余裕があれば「一晩中」を観に行きたい。


●4月14日公開 「聖地には蜘蛛が巣を張る」 ※個人的優先度高め
トレイラー未公開

●4月21日公開 「午前4時にパリの夜は明ける」


別枠として、今個人的にドキュメンタリーを多く摂取しておきたいなと、感覚ベースですが考えており、以下に4月公開の気になってる作品を並べておきます。3つ目については日本人も制作に入っているそう。
地方や問題で気になるもの、知らないものを選んで観に行ってみるといいかもです。

●4月15日公開 「マリウポリ 7日間の記録」
※ロシアウクライナ戦争におけるウクライナ東部の話です。観るべきと思いますが心身的影響から、タイミングは個々人で調整した方が良いです。おそらく。

●4月22日公開 「グレート・グリーン・ウォール」
※アフリカ
トレイラーなし

●4月29日公開「子どもの瞳をみつめて」
※東南アジア(フィリピン)


5月だけど期待値高すぎて早く観たいので紹介しちゃう一作
●5月12日公開 「TAR」 
日本版トレイラー未公開




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