見出し画像

モノの気持ちを聞いてみた     『モノ語り』~Story 8~「木③」


前回の続きです。
こちらを読んでからどうぞ!
『モノ語り』~Story 6 ~ 「木①」
『モノ語り』~Story 7 ~ 「木②」

先日、しばらくぶりに市内の官公庁街を通りました。
その時、何か違和感を感じました。

何だろう・・・と思ったら、視界が明るい。
大きな通りには一面街路樹が並んでいますが、その一本奥の木々がない!!ほとんどの木が切られていたのです。

木2

別な日に近くに行ったので木の方から写真を撮りました。
こんな感じになっていました。
とても大きな幹の木です。

「ヒマラヤスギ伐採」の立て看板がありました。
「木が切られた」と気付いた時に箪笥の木のことを思い出して
木々たちは切られる心の準備ができていたんだろうかと思ったのです。
どんな思いだったんだろうと。
もちろんこんな大がかりなのでかなり前からいろいろ準備していたと思います。

余談ですが。
何年か前に滝沢市の国道4号線が道路を拡張し大々的に工事されたことが
ありました。
工事前、4号線の両側には一面、木が立ち並んでいました。
拡張される片側のほとんどの木にピンクのテープが巻かれていました。
娘と出かけてそこを車で通った時に勝手に娘と妄想しました。

私: 「テープ巻かれていない方の木たちは巻かれている方の木をどう思ってるんだろうね?」
娘: 「隣同士で、『おい!向かいの木、切られるらしいぜ』とか言ってるんじゃない?」
私: 「『危なかった~。オレたちは大丈夫だよな?』とかね」
娘: 「巻かれた方は『いつだよ。勝手に切るなんて』って言い合ってるよ、きっと」

なんていう妄想をしました。

しばらくの期間、テープが巻かれたままだったので心の準備はできたんじゃないかと勝手に想像しました。

~~っということもあって、今回も私の方が衝撃だったのかもしれません。庭にある木も伸びた枝を切る時は話しかけてから切るようにしています。

庭にある大きな木を切ったら家に不調なことが起こったとか、昔、テレビとか世間話で聞いたことないですか?
思うに突然、いきなり切ったんだと思います。
あと、木が大きくなりすぎてお隣との境目を超えてしまい切った、とか。

今回は「木」について長くお話しましたが、どんなモノも心を尽くして接したいですね。
                                                                             (2018.11.12)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?