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モノの気持ちを聞いてみた     『モノ語り』~Story 7~「木②」


前回の 『モノ語り』~Story 6 ~ 「木 ①」からの続きです。

家(うち)の桐箪笥に聴いてみました。

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私:「いつもありがとう。叔父が作ってくれた時のこと覚えてるかな?」タ:「覚えてるよ」

私:「姉の所にある箪笥のことも覚えてる?」
タ:「覚えてる。木がずっと泣いていたよ。箪笥に作られる時もしばらくは嫌だ~って」

私:「あなたは?」
タ:「私はそのままだったら廃材で捨てられる所だったから箪笥に使ってもらえて嬉しかった」

私:「姉の箪笥はその後どうだったの?」
タ:「箪笥に仕上がった時にはだいぶ落ち着いていたよ」

私:「そうだったんだ・・・。ありがとう。今、何か言いたいことは
ある?」
タ:「上に置いてあるものと前にある荷物が邪魔!!」

私:「滝汗・・・。あーーーっ、ごめんね。(言われてしまった)
でもどうしても必要なものなの。もう少し荷物を減らすから置かせてくれないかな?」
タ:「・・・。しょうがないな~」

私:「ごめんね。ありがとう。これからもよろしくね」

渋々、許可を頂きました。
少しでも片付けて減らさなきゃ。
木もこんなに気持ちを持っているんですよね。


そしていよいよ『モノ語り』~Story 8 ~ 「木 ③」へ
                      (2018.11.10)

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