娘の高校受験⑦不合格の理由とふりかえり
どうして合格が難しい公立高校を受験したかったのか。
どうして私立高校専願でなく公立高校不合格で私立高校入学を選んだのか。
娘は自分の気持ちを隠します。
私は、何も本質をわかっていないと思います。
同じように悩んでいる人に読んでもらいたいので、娘との会話と、そこからの私の想像を紹介します。
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娘は、真面目で寛容に欠けるところがあります。
私と比べるとよっぽど寛容だと思いますが、やはり同じような思想の友達と一緒にいたいし、そういう人たちに囲まれていたい。
だから、同級生の志望校が、娘の志望校決定に大きく影響したようです。
仲良くしているけれど、じつはこの人、苦手なんだよね。
多くの人が、同じ気持ちを感じていると思います。
だから、その子と同じ高校には行きたくない。
適正公立高校を受験しなかった理由のひとつだと考えます。
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私立高校は、誰が同じ学校を受験するのか、噂話に花を咲かせないタイプの娘には情報がありませんでした。
受験前日にはじめて知ったようです。
立地条件や校風から、おとなしい、真面目なタイプの子が多かったので、この時点で私立高校入学を決めていたのではないかと思います。
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偏差値67の公立高校は、塾で同じクラスの子達がほとんど受験します。
どのような噂を耳にしたのか知りませんが、この高校は最初から受験をいやがっていました。
他にも、いくつか合格できそうな受験できる公立高校があるのてすが、全部イヤ。
プライドが高いのか、受かりそうな公立高校の雰囲気が合わず行きたくないから、合格した私立高校に入学したいのか。。
偏差値71や70の学校を受験する子と、一緒にいたかったのかもしれません。
受験勉強はがんばっていたと思います。
過去問でほぼ満点を取れる教科もありました。
朝から晩まで一日中、塾の自習室で勉強していました。
不合格で、さすがに落ち込んでいました。
みんなと春休みを楽しめないこと、恥ずかしいという気持ち、合格圏内の学校を受験すれば良かったという後悔、本人にしかわからない様々な感情があったと思います。
合格掲示板に自分の受験番号がなかったときのこと、一生涯忘れないでしょう。
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塾は、合格実績が大切だと思います。
合格に程遠い生徒は問題児だと思います。
偏差値70もある学校だと、塾は塾生を集めるために、合格実績が高いことをアピールします。
娘がその高校を受験すると、確実に不合格者を一名、自分の校舎から出し、塾全体の合格実績が下がってしまいます。
公立対策の期間、塾の先生達の娘への当たりがきつく、娘は地獄の1か月を経験したと、泣きながら話してくれました。
当たりがきついのは自分のせい。
怖いと思う気持ちに押し潰されて、集中できなかったと思います。
私からすると、私の考えが塾に受け入れられなかったこともあると思います。
履修を削ったこと、懇談での受け答え、無謀な受験の許容。
娘が受けたことは、親である私のせいかもしれません。
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私は、娘が家できちんと勉強しない場合、怒りをぶつけて、嫌みを言いました。
娘の学力、思考力、忍耐力、集中力が低いことがわかっていたので、受験校を何度も変えるよう、話しました。
塾の先生も、私と同じように、成績がどんどん下降する娘が、友達と楽しく食事していたり、質問の待ち時間に雑談していたりする姿を見ると、その時間を勉強に使いなさいよと、どれだけ苛立ちの言葉をぶつけたかったか、安易に想像できます。
さすがにそれはできないので、感情をあらわにしたのでしょう。
そして、それに気づかず、全ての要領が悪すぎる娘。
塾の先生の気持ちはよくわかります。
娘に好きなようにさせてくれて、本当に感謝しています。
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娘は、自分がやってしまったことに気がついていません。
自分の好きなようにすることで、どうして嫌な思いをするのかわかりません。
きつくあたられたことがよっぽどショックだったのか、二度と塾に行きません。
そんな目に合いながら、自習室に通い続けた娘は、とても強い心を持っていると思いました。
あれだけ一生懸命勉強したのだから、「ふるさと」のような、第二の母校だと思います。
お世話になった先生方に会いに行けるようになってほしいと願います。
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塾で辛い思いをした経験から、今のところ、大学受験に向けての塾や予備校に通いたくないと娘は言います。
もし、家でひとりで勉強できるようになったら、それは私の望み通りです。
自らの意思できちんと勉強できる人間に育てたい。
このような結果を得ることができたなら、娘の塾生活は大成功です。
はっきりいって、通いたい高校に入学でき、自らの力で勉強することを選択したのですから。
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娘の高校受験は、公立高校不合格でしたが、学力、立地条件、学校の環境など、よい結果だったと思います。
次は、学校生活と大学受験についてまとめることになりますね。
ここまで読んでいただいた方にお礼申し上げます🌸