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アンベードカル

小野龍光さんJQクエスト佐々井秀嶺さん → アンベードカル氏にハマっておりました。これはもう不可避の連鎖反応なんだと思いますw 恐らくね、多くの人がこの流れで連鎖的に、ここ(アンベードカル)にたどり着いていると思いますw

アンベードカル氏はインド憲法の草案を作ったインド憲法の父。彼自身が不可触民生まれにも関わらず差別を乗り越えて独立後のインド初代法務大臣にまでなったすごい人!不可触民っていうのは、カースト制度の外側(カーストにすらはいっていない)ヒンドゥー社会における被差別民のこと。インドには2億人の不可触民がいるといわれているようです。彼は、反カースト運動の指導者でもあり、生涯をかけてカースト制度の撤廃を訴えました。ヒンドゥー教の枠組みの中での解決を目指したけれども、インド数千年の歴史からくるしがらみに断念。ついに、50万人の不可触民と共に仏教への集団改宗を行った人です。インドは仏教の発祥地ですけども、実は仏教徒ってほとんどいないんです。お釈迦様が生まれてから2500年たったインドで仏教復興をはじめた中心人物です。

インドで仏教徒の挨拶言葉で ”ジャイビーム” なんてのを聞いたことがある人もいるかも知れませんが、ビームはこのビームラーオ・アンベードカルのこと。


この本は、そんな長い歴史の中で虐げられ続けた人々のために書かれた現代の仏教バイブルだと思います。

佐々井秀嶺さんもだけど、アンベードカル氏は更になかなかに過酷な人生を送っています。。。その背景を知って読むべき本かもしれない。。。古くからのヒンドゥー信仰を捨て、教養のない人でも誰にでもわかり、そして曖昧な誤解に惑わされぬよう、論理的・合理的に、自由と平等と博愛を説く。

特に<初期仏教>って元々めちゃくちゃ論理的で宗教というよりは科学だと、はじめて学んだときにわたしは強い衝撃を受けました。アンベードカルの仏教は更に明瞭で、現代社会におけるヒンドゥーの非合理性をお釈迦様の言葉で根本から問い正していく。。。わたしの知っている仏教とは少し毛色が違っていたり、誤謬を生みそうな形而上的な思想がばっさり切り捨てられていたり、哲学好きには少し物足りなさもあるけれど、、、彼の生きた壮絶な人生と、インドの抱える長い負の遺産を知って読むと、その想いの深さに胸が熱くなります。

それに対する世界各国の仏教徒からの批判も多くあるようですけども、これは<シン仏教>なんだと思った。不可触民に対して、あるいは機械的な産業構造に閉じ込められた考えることをわすれてしまったわたしたちに対して、、、誰にでもわかるように、誰もが救われるように、現代にお釈迦様が生きていたら、こういう説法をしたのかもしれないな。

りなる



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