見出し画像

あなたの体は9割が細菌(アランナ・コリン)

知り合いの農家さんに勧められて読んでみた本の内容が、なかなかに考えさせられるものでした。

21世紀病の原因に、どこで発生したか、だれが影響を受けたか、…(略)…
その答えは、人類の富と才によりもたらされた「暮らし方の変化」を映し出していた。

先進国では抗生物質を万能薬として、単なる風邪から命を脅かす危険な感染症まであらゆることに使っている。

畜産業も同じ薬に頼り切っている。抗生物質を使えば家畜の成長を早めることができる上、感染症を心配せずに遺伝的に似通った家畜を大量に狭い空間に押し込めて育てることができるからだ。

私たちの食事からは、人類がずっと食べてきた食物繊維がこれまでになく減っている。

多くの赤ん坊が自然分娩ではなく外科的に取り出されている。そして哺乳類としての母乳育児の放棄して粉ミルクの便利さに走っている。

…(略)…

最近まで私たちに見えていなかったのは、こうした変化が微生物に与えた影響の大きさだ。

あなたの体は9割が細菌(アランナ・コリン)

肥満はウィルス感染によってもたらされるとか。。。ちょっと衝撃w ウィルスだけでなく、抗生物質が腸内の微生物を破壊し、肥満を含む多くの現代病を生み出しているのではないか。。。

産後に大量に投与される抗生物質、除菌・滅菌、帝王切開などによる外科的な分娩。このような環境変化によって、赤ちゃんが本来持ちうる微生物の多様性が失われている。このことが、アレルギーやアトピーだけでなく、自閉症などの多くの現代病を引き起こしているのではないか。

良いと思っていたものが微生物の観点からみるとだいぶ違って見える。今どきの商業的で局所的な解決手段を思うと怖さも感じる。

一方で、微生物の世界から生物としての健康を考えたとき、まだまだわかっていない伸びしろはたくさん残っているんだっていう希望も見えた。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?