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【MD】メルフィースプライトSeason19徹底分析【マスター1達成】

遊戯王マスターデュエルランク戦Season19で使用した【メルフィースプライト】及び【家具型ラビュリンス】の解説記事です。2023年7月13日改訂のリミットレギュレーションを前提としています。
Season18の記事はこちら↓


データ

戦績

【メルフィースプライト】、【家具型ラビュリンス】の順に記述
勝率:70.0% (21/30)、51.7% (31/60)
先攻勝率:71.4% (15/21)、43.8% (14/32)
後攻勝率:66.7% (6/9)、60.7% (17/28)
最大連勝数:5、3

戦績表(備考欄はその対戦におけるキーカードなど)

デッキ分布

イシズティアラメンツ:27.8% (25/90)
※ティアラメンツ系(イシズ、烙印深淵):30.0% (27/90)
家具型ラビュリンス:14.4% (13/90)
※ラビュリンス(家具型、罠型):15.6% (14/90)
メルフィースプライト:8.9% (8/90)
※スプライト系(メルフィー、勇者、鉄獣、深淵、プランキッズ):13.3% (12/90)
その他:43.3% (39/90)

デッキ分布図

考察

戦績とデッキ分布に関して考察していきます。
デッキ別勝率は【メルフィースプライト】、【家具型ラビュリンス】の順に記述

  • 対【イシズティアラメンツ】
    勝率:100% (8/8)、52.9%(9/17)、先攻勝率:100% (6/6)、14.3%(1/7)、後攻勝率:100% (2/2)、80.0%(8/10)
    【烙印ビーステッド】の減少に伴い、使用率が増加しました。
    対応力の高さはトップですが、事故率の軽減が課題であり、手札誘発で止まることもしばしば。
    【ラビュリンス】で後攻の場合は、ティアラメンツ下級モンスターの融合効果にチェーンしで火吹炉や竜飾灯の効果を発動し、手札から剣神官ムドラや宿神像ケルドウを捨てて妨害するか、無限泡影で相手の展開を止めて0ターン目展開することができたため、先攻よりも勝率が上回りました。
    深淵の獣レベル6モンスターは、ティアラメンツ下級モンスターの融合効果にチェーンして墓地のキトカロスを対象にとると盤面が弱くなります。ただし、融合素材代用モンスターが墓地にある場合は融合効果を使用したモンスターを対象にとって展開が止まるのを祈ったほうが良いです。
    PSYフレームギア・γは自分の後攻1ターン目に使えそうであれば、温存して展開に利用する選択肢もあります。

  • 対【ラビュリンス】
    勝率:100% (2/2)、66.7%(8/12)、先攻勝率:100% (1/1)、71.4%(5/7)、後攻勝率:100% (1/1)、60.0%(3/5)
    【スプライト】で後攻の場合、PSYフレームギア・γは相手が着地狩り(相手の召喚に合わせて妨害すること)をしてから発動するであろうラビュリンスモンスターの効果に対して使用すると、初動になります。
    【ラビュリンス】ミラーで意識すべきことは、
    ・迷宮城の白銀姫は攻3000/守2900、白銀の城のラビュリンスは攻2900
    ・【家具型ラビュリンス】に闇のデッキ破壊ウイルスが有効な場面はほぼ無い。
    ・「ウェルカム・ラビュリンス」通常罠カード以降のチェーンで相手の白銀の迷宮城を破壊する。
    ・自分の天龍雪獄のセットタイミングと相手の天龍雪獄の回避。
    ・ドラグマ・パニッシュメントはビッグウェルカム・ラビュリンスをチェーンして対象不在にできる。

  • 対【スプライト】
    勝率:42.9% (3/7)、40.0% (2/5)、先攻勝率:40.0% (2/5)、56.7% (2/3)、後攻勝率:50.0% (1/2)、0% (0/2)
    相次ぐ規制を受けて、デッキタイプや採用札の多様性が広がりました。
    先攻展開を後攻から捲るのは容易ではないですが、少なくともPSYフレームギア・γは刺さります。

  • 対その他デッキ
    【ラビュリンス】メタデッキとして有効な【蟲惑魔】も流行しました。
    PSYフレームギア・γ、無限泡影、灰流うららが全体的に有効でした。

構築

【メルフィースプライト】

ジェット、鬼ガエルが無制限→準制限となったことを受けて、E-HERO ヘル・ブラットを2枚採用。任意の下級モンスターを通常召喚して2枚初動となることや、墓穴の指名者の採用率が減少していることから、無限泡影をエフェクト・ヴェーラーに替える事も考えましたが、インスペクト・ボーダー等を意識して替えませんでした。
イシズティアラメンツの増加を受けて、深淵の獣レベル6モンスターを3枚採用。
ガンマバースト、神騎セイントレア、召命の神弓-アポロウーサは使いませんでした。

61-90戦目の構築

【家具型ラビュリンス】

モンスターをフィールドに出す前に効果の発動を行うことが多いため、PSYフレームギア・γを採用。
白銀の迷宮城は事故要因かつ上振れ札なので不採用。
白銀の迷宮城が無いと墓地から特殊召喚する手段が乏しいため、迷宮城の白銀姫は3枚採用。
鉄獣式強襲機動兵装改“BucephalusⅡ”と共命の翼ガルーラのセットは、強欲で金満な壺で片方が裏側で除外されると微妙なので不採用。
以下は38-60戦目(画像)との差分で記述。
1-37戦目:狂時計×1、灰流うらら×1→タックルセイダー、深淵の獣ドルイドヴルム

38-60戦目の構築

Tips

極まれに役立つ知識を紹介します。

鬼ガエル+素早いアンコウ+ラッシィ

鬼ガエルで素早いビーバー(獣族モンスター)を手札に戻すことで、ラッシィの特殊召喚効果を満たせる。以下は、相手の妨害を考慮しない場合の展開例。
結果:フィールドにスプライト・エルフ、スプライト・スプリンド、I:Pマスカレーナ、虹光の宣告者、ギガンティック・スプライト、スプライト・レッド

  1. 手札から素早いアンコウを捨てて鬼ガエルAを特殊召喚。

  2. 鬼ガエルA特殊召喚時効果チェーン1、素早いアンコウ効果チェーン2、デッキから素早いビーバー2体を特殊召喚、デッキから粋カエルを墓地に送る。

  3. 鬼ガエルA効果で素早いビーバーAを手札に戻す。

  4. 素早いビーバーAを通常召喚。素早いビーバーA通常召喚時効果で墓地から素早いアンコウを特殊召喚。

  5. 鬼ガエルと素早いアンコウを素材にスプライト・エルフをL召喚。

  6. スプライト・エルフ効果で墓地から鬼ガエルAを特殊召喚。

  7. 鬼ガエルA特殊召喚時効果でデッキから鬼ガエルBを墓地に送る。

  8. 粋カエル効果で墓地の鬼ガエルAを除外し、墓地から自身を特殊召喚。

  9. 粋カエルと素早いビーバーAを素材にスプライト・スプリンドをL召喚。

  10. スプライト・スプリンドL召喚時効果でデッキから素早いアンコウを墓地に送る。

  11. 素早いアンコウ効果でデッキから素早いビーバーCを特殊召喚。

  12. メルフィー・ラッシィ効果で自身を特殊召喚。

  13. 素早いビーバーBとメルフィー・ラッシィを素材に虹光の宣告者をS召喚。

  14. 粋カエル効果で墓地の鬼ガエルBを除外し、墓地から自身を特殊召喚。

  15. 粋カエルと素早いビーバーCを素材にギガンティック・スプライトをX召喚。

  16. ギガンティック・スプライト効果でX素材を一つ取り除き、スプライト・ブルーを特殊召喚。

  17. スプライト・ブルーの特殊召喚時効果でスプライト・ジェットをサーチ。

  18. スプライト・ジェットの効果で手札から自身を特殊召喚。スプライト・ジェット特殊召喚時効果でスプライト・スターターを手札に加える。

  19. スプライト・ブルーとスプライト・ジェットを素材にI:PマスカレーナをL召喚。

  20. スプライト・スターターを発動し、デッキからスプライト・レッドを特殊召喚。

ムドラ通常召喚+ビッグウェルカム

剣神官ムドラ、宿神像ケルドウはフィールド・墓地に存在すると、②効果による妨害が可能になります。ビッグウェルカムで手札に戻すためのモンスターとして通常召喚しつつ、場合によってはそのまま妨害として使用できます。また、一見すると初動が引けなかった【イシズティアラメンツ】と見分けがつきません。

火吹炉+竜飾灯

火吹炉と竜飾灯が手札にあり、一方の①効果を発動するために他方を捨てる場合、先に①効果を発動するべきは竜飾灯。
2種を墓地に送ったターンにそれぞれ②効果を発動し、火吹炉を特殊召喚、竜飾灯を手札に加えた場合、火吹炉の①効果を発動するために竜飾灯を捨てることができますが逆は不可能です。