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出番はない方がいい、のかもしれない

お正月休みも終わり、娘を空港へ送っていった。
 
帰省の混雑の中、いつもより早めに保安検査場へ向かうのをいつもどおりに見送った。
ゲートの向こうに小さくなっていく姿。

もしかしたら
何か忘れ物や思い出したことがあって戻ってくるかもしれない、
もう一回振り返ってこっちを見た時、私がいないと寂しいかもしれない、
なんて考えながら後ろ姿を追う。

最後は振り返ることもなくそのまま人ごみに紛れてしまったんだけど、
姿が見えなくなっても
いつもどおり少しだけそこに残っていた。
 
大きな悩みや不安もなく、楽しく充実した日々を過ごしていれば、
親はいるだけでミッションクリア、
出番なんてないのかもしれない。
それはそれでいいことなんだ、と思う。

仕事も同じで、
働く人が自分や周りを大切にする、夢に向かって頑張り続ける、
そんな人たちをサポートするのが自分の仕事だと思っているけど、

「そんなのできて当たり前」という人もいるし、
うまくいっているチームや組織もたくさんある。

そんな人たちにとっては私の存在は
あってもなくても関係ないしどっちでもいい。

研修だって
問題やお困りごとがなければ自分ごとと思えないことも多いので、
そう考えると
これまた出番はない方がいいのかもしれません。
 
ただ何かあった時、
人と人とがつながる中で落ち込んだり自信を無くしたり迷ったりして、
暗闇にいるような気持になった時に私の出番がくる。
 
娘がそうなった時には、世界中で私にしかできない役割がある。
講師としても私にしかできない役割があります。
 
出番がない方がいいかもしれないけど、
あったらいつでも全力でいけるように準備をしておく。

そういうことなのかもしれないな。

今これを書いているスマホの光。
昼間は灯っていることすら気づかない小さな灯りだけど、
暗闇では心強いものとなる。

リヒトは灯り。
必要としてくれる人やチームや組織の
ほんの少し先、半歩先を照らす、
そんな存在になれるよう、全力で準備をしています。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 

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