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なぜ私は宗教にはまってしまったのか①【JW】

こんにちは。
グレイと申します。

今日から数回にかけて、
なぜ人が宗教にハマってしまうのかについて
私自身の経験と、そこから考えたことを元にして
述べていきたいと思います。

前提として、
私の立場は

宗教それ自体は善でも悪でもない

というものです。

そうした極端な議論は結局のところ、
一つの”宗教”となってしまい、
ハマってしまっていることと同じだと思うので。

しかし、それはそれとして
時に大きな悲劇を生むことになり、
人生を壊滅的なまでに破壊されることになる場合もあります。

ゆえに、軽い気持ちで宗教に近づくことはおすすめできない。
その警鐘を鳴らす意味でも書いています。


今日は、私が数年間お世話になった
「エホバの証人」という宗教組織での経験を元にして説明していきます。

違う宗教の方でも、何らかの参考になるかもしれません。
よろしければお付き合いください。

エホバの証人とは?

エホバの証人はキリスト教系の団体で、
戸別訪問などをはじめとした熱心な伝道活動で知られています。

初めに申し上げておきますが、
私は、信者の人々は基本的に良い人たちだと思っています。

もちろん、人間の集まりなので
変な人だっていますし、
この人本当に聖書読んでいるのか
と思えるような言動をする方もいます。

しかし、だいたいの方は
聖書(というよりも教団)に忠実であろうと努力していますし、
その真摯さは素直に評価できる点だと思います。

※以下、(エホバの証人=Jehovah's Witnesses)のことを
jwと表記します。

信者になるためのステップ


具体的にjw信者になるためには、
3つのステップを踏む必要があります。

① 聖書レッスン
② 集会の参加
③ 伝道の参加
厳密には、他にもすべきことがありますが、
主にこの段階に分けてよいでしょう。

それぞれの段階で、少しずつこの宗教にハマっていく様子を解説します。


①聖書レッスン

「聖書レッスン」とは、
教団が作成した独自の聖書解釈のテキストを使用して、
聖書について学習していく段階です。

テキストに書かれた文章を読み、
それについている質問に答えていく形で
レッスンが進みます。

近年は、文章の量が大幅にカットされ、
イラストや、教団作成の動画を視聴して
質問に答えるというタイプになっています。

動画を見慣れた現代の若者たちでも
分かりやすく聖書が学べるように
という理由から
こうした変化が起こっている
というのが教団からの説明ですが

これはいろいろな意味で大きな危険をはらんでいる
と感じています。(後述します)

さて、
これは聖書に何が書かれているか
ということをある程度知ることができるという点では
有益な部分もあるかもしれませんが、
その随所に教団の聖書解釈や価値観が反映されており
知らず知らずのうちに
教団の価値観を学習していくことになります。

私も学んでいて初めのうちははっきりとした違和感がありました。

・論理の飛躍があったり
・質問が明らかに特定の答えを言うように誘導するものであったり
・他の宗教の考え方がいかに間違っているかを力説するような表現があったり
などなど。


なぜ中断しなかったのか?

違和感を感じたのであれば、やめればいいじゃないか。

と思った方もいるでしょう。

私が当時レッスンを途中でやめなかった理由は二つあります。

1、罪悪感

私は、母が信者であり、
その教えを聞いて、
私自身も信者となりました。

※いわゆる”宗教2世”とは少し違うと思います。
宗教2世とは、
生まれながらにして
あるいは
幼い頃から
宗教的な教えの過程で育った子供達を指すときに用いられますが、
私の場合は、
教えを初めて聞いたのは大学生の時であったため、
何とも説明し難い立ち位置だと言えます。
それでも、母の影響がなかったとは言えませんが。

私は母のことを尊敬していたので、
あの母がこれほど真剣に活動するくらいなのだから
そんなに悪い宗教ではないのだろうと
思っていましたし、

まだきちんと聞いていないのに、
「もういい」と断ってしまったら、
母に対して申し訳ないという思いもあり、
もう少しちゃんと学んだ上で、
改めて辞めればいいかと
思っていました。

2、逃げ道を塞ぐ

エホバの証人の教義では
「今の世の中は悪魔によって支配されている」
というものがあります。
(もしかすると、キリスト教では一般的な世界観?)

私が聖書レッスンを始めたばかりの頃、
母は次のように言いました。

悪魔は真の神についての知識が行き渡らないようにしているから、
勉強を始めると妨害してくる。

それは、
・他人からの反対
かもしれないし、
・自分自身の疑い
かもしれない。

それはよく覚えておくように。
と。

当時は、勉強を始めたばかりだったので、
なるほどそういうものか
と聞き流していましたが、

これ
完全に逃げ道を塞ぎにいっているの
わかるでしょうか?

どんな形であれ、レッスンをやめれば
それは「悪魔の策略にはまった」みたいな
思いを持たされるわけです。

3、まだ抜け出せると思っていた

しかし、
「罪悪感」にしても、「悪魔の策略」にしても、
いずれも自分がそう思い込んでいるだけで、
気にしなければいいだけの話です。

当然、私も最初はそう思っていました。

いざとなれば、
そんなことを気にせず
さっさとやめればいいだけだと。

つまり、
まだ「私はこっち側(世の中側)にいるから、やめようと思えばいつでもやめられる」
と考えていたわけす。


しかし、これこそが最も危険な状態であったのです。

なぜなら、
気づいた時にはもう後戻りできない状況に陥っている
からです。


聖書の言葉に次のようなものがあります。


狭い門から入りなさい。滅びに至る門は大きく、その道も広い。

マタイ福音書7:13

私は「狭き門」に入るつもりが、滅びに至る広々と開いた門へと
足を踏み入れていました。

しかし、はっきり言って
やめるならこの段階でやめておくべきでした

このあと
②集会
③伝道
と段階を踏むにつれて、
ますますやめられなくなっていくからです。


もし、この記事を読んでいるあなたが、
今エホバの証人と聖書レッスンをしていて、
少しでも違和感を感じているならば、


いますぐそこから離れてください


(むしろ、逆に感動している、という方は
気にせずどんどん突き進んでいってください。
おそらくあなたにはこの宗教は向いています。)

あなたの感じている違和感は気のせいではありません
悪魔の策略でもないです。
あなたの人間としての本能が出しているサインを
どうか受け止めてあげてください。

それを放置しておくと、
抜け出せなくなってから本当に後悔します。

では、もう抜け出せなくなってしまって
現在後悔しているという方はどうすればいいのか?

大丈夫です。
私も抜け出せなくなってしまった側の人間です。

時間はかかりますが、
抜け出すことは可能です。

今後、このnoteで具体的にやったことなどを
できる限り詳しく書いていきますので、
ぜひ読んでみてください。

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