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廃棄予定PCを「貧困の連鎖」解消に取り組むNPOに寄贈しました。

Libry(リブリー)広報の入江です。

「経済的な困難を抱える高校生」を支援するため、NPO法人CLACKが実施する「Pass the Baton」というプロジェクトを通じて廃棄予定PCを寄贈しましたのでご紹介します。

Pass the Batonについて
経済的事情によりPCを買うことが出来ない高校生に対し、彼らがプログラミング学習を行うことができるよう、企業から無償で譲り受けた「使用済PC」に、情報漏えいを防ぐデータ消去を実施し、クリーニングやOSの再インストールを行った上で「リユースPC」として届けるプロジェクト

寄贈実績企業:Lenovo、グッドパッチ、メルカリ等

リブリーは、「教育×テクノロジー」で学校教育の変革に挑戦している企業ですが、今回の取り組みでは、普段接点のない「ディスアドバンテージを抱える高校生」について考える機会にもなりました。スタートアップ企業でもできるSDGs「貧困をなくそう」「質の高い教育をみんなに」「人や国の不平等をなくそう」に該当する企業活動です。

寄贈先のNPO法人CLACKについて

NPO法人CLACKは、
対象:経済的・環境的な困難を抱える高校生
手段:プログラミング学習支援、キャリア教育

で高校生に寄り添っているNPO法人です。

(公式情報から引用)
理事長の平井が高校時代に、親の離婚や自営業の廃業によって「金銭が理由で様々なことを諦める」「ひとり親家庭の辛い悩みを相談できる人がいない」という経験をしており、「自分と同じような境遇の子どもに対しできることはないか」という想いでたどりついたのが「経済的・環境的な困難を抱える高校生への無料のプログラミング学習支援」でした。CLACKは、自信とスキルを得てもらうための「プログラミング学習支援」、人生のロールモデルに出会い自分の進みたい道を模索するきっかけを作る「キャリア教育」を通して、高校生が自分の人生を自分で切り拓いていくために伴走しています。

PC寄贈について

リブリーが実現したい社会として「一人ひとりが自分の可能性を最大限発揮できる社会をつくる」というビジョンがあります。CLACKさんの活動はまさにこれに通じるものだ!と思いました。そこで「ぜひリブリーからも子どもたちにPC寄贈がしたい」と考え、コーポレート部、情報シス担当、経営陣に掛け合って、今回のPC寄贈が実現しました。協力的かつ理解ある社内メンバーに感謝です。

今回、Libryからは計6台のノートPC(Mac)を寄贈させていただきました。通常PCの寄贈は10台以上からの受付なのですが、CLACK事務局では10台以下の寄贈に関しても相談に乗ってくれます。(なお個人からの寄贈は受け付けていないそうです)

【問い合わせ先】NPO法人CLACK 事務局 MAIL:info@clack.ne.jp

3月下旬に大阪で実施された5日間の短期集中プログラム「Tech Runway Camp」にて、リブリーが寄贈したPCが高校生のプログラミング学習に使われている様子です。(高校生のプライバシー保護のため、写真の一部を加工しています)

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社員向けオンライン講演会の様子

それから3月中旬には、CLACK代表の平井さんにお願いをして、オンライン講演会を実施してもらいました。リブリー社員は任意参加で、ランチタイムに実施しました。

テーマ:リブリーの廃棄予定PCが、経済的な困難を抱える高校生の支援に役立つ
<内容>
・NPOの立ち上げ経緯
・経済的な困難を抱える高校生の実態と支援の現状
・寄贈PCはどのように活用されているのか?

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参加者の栗田さんからは、バシバシと質問が出ていました。笑
平井さん、ご登壇ありがとうございました。

オンライン講演会後の社員アンケート

それから参加した方にアンケートを実施しましたので、下記にまとめます。

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<コメント>
●実際に自分が貧困家庭だったので、今後少しでも同じ境遇の子供が減れば良いなと思いました。
●普段の私では関わりが薄い「貧困家庭の学生」とのコラボレーションを試みている団体であるCLACKのお話を伺えたことが、新しい視点を与えてくれました。
●相対的貧困に直面している生徒のリアルを知ることが出来たから。学生時代、外国籍の子どもたちの教育支援を学んでいた際も同じような課題があり、今回の講演を通じてより深く理解することが出来た。
●貧困で苦しい状況にいる子供たちと実際かかわっている方のお話を聞く機会はないので、非常に勉強になりました。普段生活をしている中でこういった問題は見ずに済んでしまうところがあるので、貴重な機会を頂きました。

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<コメント>
●カスタマーサポートとして、生徒との関わり方みたいなところを変えていくこともできるのかなと思いました。
●日本の貧困ループがやはり個人レベルの教育でも影響していること。問題は可視化できているのにまだまだ課題解決には道のりが長いことを感じました。思想レベルの問題もありそうです。より多くの人が情報にアクセスできる社会づくりが必要だと思いました。
●きっかけさえ作れれば生徒自身で可能性を広げる力を身につけることができるという点。先生にLibryの提案する際に、生徒が少しでもICTに触れることでどのような力が身につくのか、それが今後生きていく上でなぜ必要な力なのかを伝えた方が刺さるのでは、と感じた。

最後に

リブリーは企業ミッション「一人ひとりの興味・能力・状況に合わせて適切な指導や情報を適切なタイミングで提供できる"学習エコシステム"を構築する」を掲げています。

このミッションは私たち1社だけでは実現することは難しい場合も多いと考えています。今後もNPO法人CLACKのような教育業界を支援されている皆さまと共に、日本の教育業界をアップデートしていければと思います。

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