第2回 『鬼滅の刃』で学ぶ英語

 私が勝手に敬意を払っているライターの方々が、漫画の英語訳を使って英語関係の記事を描かれるのに便乗して私も『ワールドトリガー』(ワートリ)で始めました。『鬼滅の刃』については、話題になったこともあり、すでに御高名な方々が英語版を紹介されているのですが、私の勉強も兼ねてまとめていきたいと思います。第2回は「CHAPTER 2 THE STRANGER」。

※書いている人は漫画を全部読み終わっているうえ、舞台版も観ているので、全力でネタバレをしていきますのでご了承ください。

炭治郎のカタサを示す2つの単語

炭治郎は鬼となった禰豆子を連れて、富岡さんの指示に基づき狭霧山を目指します。道中、村の人や人食い鬼と出会うことで、物語全体を貫く炭治郎の特徴が早くも描かれます。

村人と出会った炭治郎は禰豆子を日中の太陽の光から守りながら運ぶキャリアを作るため、籠と藁、竹をもらおうとします。村人は善意で無料でいいといいますがなんとしても対価を払おうとする炭治郎。この炭治郎を村人は、

頭の固い子供だな

と表現します。英語では、

WHAT A STUBBORN KID

STUBBORN  がんこな、強情な、頑強な、不屈の、扱いにくい

  あまりPositiveな意味の単語ではないですが、完結まで読まれた方には炭治郎をよく表していると思えるのではないでしょうか。

一方で、炭治郎と対面し、戦闘中に炭治郎から頭突きを食らう人食い鬼からは

頭が硬い!!!

と言われます。

英語では、

HIS HEAD IS HARD.

心理的な頑固さは前述のStubbornですが、物理的な固さはHardが使われているわけです


ミニ文法・単語講座

漫画の英語版(というか英語の文章全般)を読んでいて面白いのは、「こういう単語をここで使うんだ」「こういう言い方があるんだ」と知ることです。『鬼滅の刃』でもそれは同じ。

狭霧山を教えてもらった炭治郎は村人から山は危険だと忠告を受け

十分気を付けます

と答えます。

英語では

I'LL BE PLENTY CAREFUL.

PLENTY  非常に,とても

Plentyは英語を学び始めるときは量の多さを示す単語としてでてきますが、副詞として「十分に」とか「しっかり」と強調するためにも使えるわけです。

同じ村人は

ほんとに人が行方知れずになったりしてるからね
迷わないようにね

と警告します。英語版では

PEOPLE REALLY DO DISAPPEAR UP THERE
...SO DON'T GET LOST

ここのDOは「強調のDO」です。REALLYとあわせて「ほんとに」と念を押すイメージ。

■UP THERE  (上方を指して)あそこ

 原文では場所の指定はないですが、わかりやすくするために狭霧山という山の上を指しています。

 「迷わないようにね」の「GET+過去分詞」もよく使われます。

試合のスタート前の「さあ、始めよう」とか「始めましょう」は「LET'S GET STARTED」です。

きょうはここまで。

今回英語訳の参考にしたのはアプリの配信です。もちろんAmazonなどで英語版をご購入いただけます。


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