【北米漫画市場まとめ】実写「消えた初恋」、Vikiが配信へ/フランスの漫画ランキング、「マッシュル」が上位に
北米漫画市場のニュースなどのまとめです。拾い切れていないものもあるのでぜひリクエストお待ちしております。感想も歓迎です。
実写「消えた初恋」、Vikiが配信へ
漫画「消えた初恋」を原作とするドラマ。日本で人気となりましたが、とうとう英語圏でも配信されます!消えた初恋は少女漫画レーベルながら「BL」として受け止められていますが、英語圏でもぜひBLとして広がり、原作も売れてほしいです。
クランチロール、会員向け配信マンガを追加
アニメ配信の「クランチロール」ですが、有料会員向けに電子書籍の配信も手掛けております。この度そのサブスクリプションに「進撃の巨人」「炎炎ノ消防隊」が加わりました。英語圏ではどちらかというとアニメ→漫画という流れが多いのですが、クランチロールもその流れを取り込もうとしているのではないかと考えられます。
BTSの漫画、ティザーサイトを公開
こちらの菊池さんのニュースにも出ていましたが、韓国のアイドルグループ、BTSを原作にウェブトゥーンを制作し、「7FATES: CHAKHO」としてNAVER系での配信が予定されています。そのティザーサイトが公開されました。日本ではLINE漫画で、の配信です。BTSのメンバーの写真も使われておりどんな作品/どんな描き方になるのか気になります。
浦沢直樹作品、電子書籍を配信へ
日本でも話題なった、浦沢直樹先生の作品の電子書籍化。英語圏でも大きな話題のひとつになりました。もちろん一部の作品は紙の単行本で英訳はでていますが、これをきっかけにいろいろな作品の翻訳が進むこと、英語版の電子書籍の配信が進むことへの期待もあるようです。
Webtoonアーティストは2021年、どのぐらい稼いだのか?
日本で注目が集まるWebtoon市場。韓国発のこのコンテンツ形態は日本の漫画とビジネスモデルが全然違うわけですが、気になるのはクリエイターがどの程度稼げるのかというところ。この記事では韓国の Korea Creative Content Agencyの調査として、Webtoonの2020年の平均の収入は8000万ウォン稼いだと指摘しています。8割以上は30代ということなのでかなり若いクリエイターが多いといえそうです。
おまけ
ドバイモールにガンダムの期間限定店舗を開設
北米市場ではないのですが、海外の動きとしては面白いと思ったドバイの動きです。ドバイでは現在「ドバイ国際博覧会」が開かれております。ガンダムはその博覧会の日本館のPR大使を務めており、2021年末から22年1月末までポップアップストアを開設しました。中東は日本の漫画を掲載する雑誌も立ち上がっており、日本漫画・アニメの開拓余地はまだ大きそうです。
フランスの漫画ランキング、「マッシュル」が上位に
これまた北米ではなくフランス語圏のお話です。2021年のフランスでのMANGAの人気ランキングが公表されました。「ONE PIECE」「SPY&FAMILY」に並んで「マッシュル」がエントリー。さらに上位は「俺だけレベルアップの件」が入りました。なかなか興味深いランキングでした。
追伸
菊池健さんの「マンガ業界Newsまとめ」感想
この記事を書くきっかけになった菊池健さんの「マンガ業界Newsまとめ」の先週分の感想です。
Webtoonまわりは元気だなーと思いつつ北米の漫画市場をみているものとしてはユーザーが翻訳をするDLsiteの国際展開の仕組み「みんなの翻訳」の動向が気になります。もちろん翻訳の質などもありますが、ネイティブチェックなども入っているようなのでこれをきっかけにどんどん「日本の漫画」を読む人口そのものが増えればいいなと思います。いまは、英語・中国語・韓国語が対象ですが、スペイン語、フランス語、アラビア語あたりもほしいところです。
個人的にはまんが王国での2.5次元俳優たちのYoutubeチャンネルからコミックス制作が気になります。コミックスにまとまりますよね?