第2回 『ワールドトリガー』で学ぶ英語
私が勝手に敬意を払っているライターの方々が、漫画の英語訳を使って英語関係の記事を描かれるのに便乗して私も『ワールドトリガー』(ワートリ)でやってみることにしました。個人的に何人かフォローしている漫画関係の日・英の翻訳者の方がいるのですが、ワートリの方はすごく英訳を工夫されている方なので読んでいて楽しいというのも理由です。(ワートリの翻訳者、Caleb Cookさんのツイッターはこちら。ヒロアカの翻訳の解説も毎週面白いです)
第2回は「Chapter2 Yuma Kuga」から。
※書いている人は連載を追いかけているので全力でネタバレをしていきますのでご了承ください。
遊真の信念を英語で理解する
第2話では、第1話の修と遊真の出会いから、修が遊真に対する理解度を深めていきます。遊真が近界人であること、近界人は地球の人と同様人間であることが明らかになります。普通人である修(もちろん物語が進むにつれ「この人、本当に普通か?」となるのはご存知の通りです)と遊真の価値観の違いが明らかになる話でもあります。
街で絡んできたチンピラに反撃する遊真に対し、修は暴力に暴力でやり返すことを批判します。これに対し遊真は自分の父親の言葉を引用し、こう述べます。
「法律っていうのは世界を回すためにある」
「お前を守るためじゃない」
これを踏まえて遊真は
いざってときに自分を守れるのは自分の力だろ
と考えているようです。
それぞれ英語版では
RULES EXIST TO MAKE THE WORLD GO AROUND.
THEY DON'T EXIST TO PROTECT YOU.
IN THE END,IT'S YOUR OWN POWER THAT PROTECTS YOU.
となっています。
■IN THE END ついに、とうとう、結局は
「いざって時に」にこの言葉をあてているようです。
本論とはずれますが、第2話の冒頭は第1話で遊真が倒したトリオン兵の確認に三輪隊が登場します。ボーダーの隊員たちは指示された場所に到着したとき、本部に到着を報告するため
現着した
といいますが、これは
WE'RE ON THE SITE.
■SITE (事件などの)あった現場
直訳すると「我々は事件のあった現場にいる」となります。
あの言葉の英訳は?
物語が進むことで、ワートリの世界を示す言葉も少しずつ増えていきます。
トリオン兵 TRION GRUNT
A級 A-RANK
部隊 SQUAD
第2話のおまけは遊真のキャラクター設定。この段階では誕生日や星座、血液型が明らかになっていません。「不明」となっているのは「UNKNOWN」と表現されています。いつか明らかになるのでしょうか。
今回英語訳の参考にしたのはこちらのアプリの配信です。
もちろん『ワールドトリガー』は英語版も紙・電子版の両方で出ています!!!ご興味ある方は是非。
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