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LAGAR BEER

サッポロラガービール「開拓使麦酒仕立て」発売

サッポロビールとファミリーマートの共同開発による「サッポロ開拓使麦酒仕立て」が2月2日に発売されました。以前Noteに書いた「エビスビール史」に出てくる140年以上続く伝統製法で作られた開拓使麦酒です。
知っている人は知っている例の当初は1月12日から発売予定だった「スペルミスLAGAR缶ビール」です。

そもそもラガーとは?

一言で言うなら、酵母がタンクの下に貯まるまで熟成させる下面発酵で醸造されるビールを「ラガー」といいます。日本におけるビールの分類では「貯蔵工程で熟成させたビール」を指す場合があります。
ちなみに酵母が浮いている上面発酵のビールを「エール」と言います。
元々「ラガービール」はドイツのバイエルンで醸造された地ビールを意味していました。バイエルン地方の水は軟水のためビールを作ることには不向きでした。ですが軟水でも低温下で活動する酵母の存在に気づき、発酵樽の周りに氷を敷きつめて低温のまま熟成させる製法でじっくり時間をかけてビールを醸造するようになりました。これがラガーの始まりです。

もったいないとの声多数

本当は”LAGER”と書くべきところ、”LAGAR”とスペルミスが判明し、サッポロが1月8日に発売中止を発表。でもネット上で「廃棄するなんてもったいない」「むしろ飲んでみたい」など発売を切望する声が広がり、Twitterでも「#EじゃなくてもAじゃないか」というハッシュタグまで出る状況。
それを受けて2月2日にめでたく発売再開されることが発表されたました。
だって、中身には問題がないんだから別にいいじゃんね。

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ちゃんと”LAGAR”のままお店に並んでいました。

味は?

この「開拓使麦酒仕立て」は3回煮沸製法を使用し、濃厚な麦汁をつくることで、コクのある濃厚なビールに仕上がっているようです。1876年から続く伝統製法だそうです。その濃い麦汁から作られたビールはとてもずっしりとした苦味が特徴の懐かしい味がしました。
同じサッポロの「サッポロクラシック」が「洗練」だとするならば、「開拓使麦酒仕立て」は「蛮勇」と言えるかもしれません。
これを機にビール史に思いを馳せながら飲んでみるのもいいかもしれませんね。

まとめ

こまけぇこたぁいいんだよ


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