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調

“ 調 ”
月桃を始めるときにこの場所の軸にしようと決めたこと

重なり合って散らばっていたひとつひとつの考え事たちが
きれいに整列してくれたから
たくさん言葉を並べなくても文章をつくることができるわたしを取り戻した
考え事が減ったわけではないのだけれど心地よい

自分を調えた


そういえば父親がはじめて入院したのが数日前のはなし
怪我だから大したことはないのだけれど
なにせ退屈に耐えられぬ人だから
きっといろいろに思うことがあるんだろうと見当される

せめてもの退屈しのぎにと、選書して貸してみた
普段のわたしではあまり選ばない組み合わせだけれど
ひとつひとつ素敵な本
並べてみて “私から父親へ” そのものだなあなんて思ったりした
おそらくすべてが読まれることはないから伝わらないだろうな

うん、いいね

人が生きるということ
人が自由であるということ
私がわたしを暮らすということ

流れる水は腐らないともいうように
頭は使わないと腐りそうだなって

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