見出し画像

読みたい本がわからない

五月になると
多くの日本人に忍びよる五月病というやつ

もれなくわたしの元にも
その足音が聞こえている
心の落ち着かないのが
自分でわかる

心の騒がしいときは活字を欲す
読書はわたしの心を
穏やかに 優しい方法で
鎮めてくれる

なのに
読みたい本がわからないことがある

藁にもすがる思いで
手当たり次第に書物を開いていく
どの文字もが
手もとからすべりおちる

連鎖反応のように
次第に心のざわめきは大きくなる

こういうときわたしはいったん寝る
どうせ眠たいのだから とりあえず目を瞑る
意識が遠のくまで何時間かかろうと 目を瞑る
はるか向こうに 心を寄せる

目が覚めたころ
深呼吸をして
静かな本を開く
間の多い文を読む

絵本、詩、句、、、
こうやって今日もわたしは
文字たちに助けられる

0428

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?