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乃木坂46 個別握手会免除制度のこと

 私がネット上で目にした噂では、乃木坂46では通算で400部を完売すると、個別握手会または個別ミーグリが免除になる(同時に選抜に固定)、という話です。シングルに限らず、アルバム等も対象になっているようです。
 実際、三期生の選抜常連組(岩本、梅澤、久保、山下、与田、敬称略)のうち四人は31枚目、久保さんは32枚目から、個別ミーグリは不参加になりました。
 公式には「スケジュールの都合」とされているだけですが、免除説は事実と合致していると言えそうです。

・400部までの道のり

 1つのシングルで完売可能なのは、最大で30部。これで400部を完売するのに必要なシングルは、最低で14枚です。
 実際問題、活動初期は30部のフルで発売はしませんし、学業や仕事の都合で部数が減ることもあります。そこにアルバム等の完売が加わったりもしますので、単純計算は出来ません。

 実績で見ると、三期生の活動開始は17枚目から。そこから14枚を費やした30枚目で400部を売り切ったというのは、タイミング的にはそれほど外れていません。途中の休業や不参加等によるマイナス、アルバム等によるプラスで相殺されて、概ねそんなものになるのでしょう。

 三期生選抜常連組の五人は、確実に全完売する人気メンバー。それが不参加となったら全体の売上は下がるわけで、それをどうやって補填するかと考えると、最も簡単なのが新規メンバーを入れてそちらにファンを移すこと、です。今から振り返ると、五期生の加入は、三期生の個別免除タイミングを見越して行われた、と考えられます。

 このような免除をしている理由は、功労という面もあるでしょうが、卒業後の芸能活動の下準備ために個人仕事を頑張ってもらい、そのために握手会での拘束を減らそう、という意図なのだと思います。
 それはメンバー自身のためだけでなく、そうした配慮があるグループというアピール、そしてそうした個人仕事によるグループ全体の人気や認知の底上げを狙っているのでしょう。
 また、全国握手会には参加しますので、そちらに人を集中させることで利益を増やす(CDの単価が高いので)ことも狙っているとも思うのですが、どちらも単なる推測です。

・四期生の免除の日

 理由や背景が何であるにせよ、四期生の人気メンバーにも、免除となるタイミングが近づいて来ています。
 四期生は4thアルバム『今が思い出になるまで』から活動に参加、シングルでは23枚目からです。
 23枚目から14作と考えると、36枚目いっぱいで完了、37枚目からは免除です。今後の発売ペースにもよりますが、今年8月が33枚目ですので、来年中にはもう400部に達する可能性があります

 具体的なメンバーとしては、全シングルに参加して一貫して速攻全完売している、賀喜さん、遠藤さん、田村さん、の三人がまず挙げられます。
 それに加えて、上記三人ほど速攻全完売とまでは行きませんが、着実に全完売を積み上げて来ている筒井さんと柴田さん。この二人が、第二集団です。
 本来、早川さんや掛橋さんはトップ集団と同程度の売上があったはずなのですが、掛橋さんは活動休止により一時停止中、早川さんは卒業となってしまいました。

 四期生が加入後、アルバムも含めてフル参加の場合の部数は、318部。トップの三人は、ほぼこれと同数の完売を達成しています。
 第二集団の二人は、私が数えた限りですが、32枚目までで260~270部程度。あと五作が必要になります。

 とは言え、タイミングを合わせる可能性は高いです。三期生で言うと与田さんは、29、30枚目は7部のみの参加でした。休業もなくフル参加を続けた与田さんは、本来であればもう少し早く400部を達成していたはずです。それを調整するために、少し減らしていたのでしょう。

 私の勝手な予想ですが、35、36枚目では、遠藤さん達の参加は10~15部程度に減らし、筒井さんや柴田さんと同じタイミングで400部完売になるよう、調整すると思われます。37枚目が、彼女達5人の最後の個別ミーグリ参加になるのではないでしょうか
 そして、彼女達の免除で低下した売上をカバーするのは何か、と言うと、新規メンバー(六期生)の加入に拠るのでしょう。
 ちなみに私の推しである金川さんは、32枚目時点では柴田さんや筒井さんより30部程度少ない226部。もう少し掛かりそうです。

・他の基準も?

 ちなみに、400部完売で免除なのは確かそうですが、少し特殊な例と思われる存在がいました。一期生の樋口さんです。
 樋口さんは27枚目から30枚目まで、4作連続で選抜を務めた後に卒業しました。しかし、ミーグリの売上自体は決して高くはなく、完売は10部程度。彼女より多くを売り上げた後輩は何人もいましたが、樋口さんが選抜を外れることはありませんでした。

 卒業のための思い出、にしては期間が長過ぎますし、そもそも思い出選抜は乃木坂ではほとんど例が無く、十年の功労にしては和田さんとの扱いに差があり過ぎます。

 樋口さんの完売部数を数えるのは、初期からの完売表が必要なので不可能です。あくまで印象ですが、初期はともかく、乃木坂がかなりの人気グループとなった時期から概ね全完売はしていた、しかしそのスピードがやや遅めだったために選抜入り出来ないことが多かった、という印象です。
 オンラインミーグリとなったことで全完売メンバーは減り、樋口さんもあまり完売は出なくなりましたが、選抜定着となりました。
 ここから推測されるのは、
「免除はされないが、選抜固定となる累積売上枚数指標が存在する」
 ということです。

 私達に見えるのは、完売か否か(正確には、受付終了となったか否か)でしかなく、完売していない部も一定の売上があります。積もり積もったその売上が一定数まで行けば、選抜定着とする制度が存在するのではないか、という推測です。期間が長い一期生だからこそその枚数に到達した、とも考えられるでしょう。和田さんとの扱いの差も、それで説明がつきます。

 ただ、仮にこの推測が正しかったとしても、初めから活動していた一期生だけの特例かも知れず、他の期生にも適用されるものなのかは分かりません。

 現状、三期生のアンダーメンバーの完売部数はかなり少なく、400部達成は困難な見通しです。
 それでも、選抜経験がある佐藤楓さん、阪口さん、伊藤理々杏さんあたりは、握手会では30部完売もザラでしたので、累積枚数はある程度到達出来る望みがあるかも知れません。もちろん、それまで彼女達が乃木坂46に在籍してくれるかは分からないのですが…

・近づく六期生加入の日

 400部完売についてに話を戻すと、年三作のペースが保たれるとしたら、37枚目の発売は2024年末。その頃には六期生が活動を始め、上記メンバーが不参加となる38枚目からは、本格的に活動して売上を補って行く、ことになるのでしょう。

 となれば当然、それより前に募集してオーディションを実施せねばなりません。そうなれば来年の2024年冬から春には、六期生のオーディションが始まるのではないでしょうか。

 しかし、もう少し早い可能性もあります。各期生の活動開始シングルは、
三期生:17枚目(2017年)
四期生:23枚目(2019年)
五期生:29枚目(2022年)
 と、6作毎になっています。このパターンを踏襲するなら、35枚目から参加になります。年数でみると2年毎が基本。四期、五期間が3年なのは、コロナ禍による遅れと考えるのが妥当です。
 となれば、五期生オーディションのアナウンスが2021年の初夏頃でしたから、それからもう2年。いつオーディションが始まってもおかしくない、とも言えます。

 400部完売による免除が今後も続くとしたら、人気メンバーは5年程でそれを達成するため、それを補うための新規メンバーを加入させる。そのサイクルを延々と続けるのが、乃木坂46のビジネスモデル、と言えます。

 乃木坂46のメンバーの在籍年数は比較的長いため感覚がマヒしがちですが、アイドル業界全体で見れば、5年で卒業は決して早くはありません。そうやって消費し尽くす形でしか、グループを、ビジネスを維持出来ない。私自身は、他の形を探すチャレンジをして欲しいとは思いますが、現実的には望み薄です。
 ただ、もしチャレンジを示す姿勢が出て来たら、安易に非難せずに暖かく見守りたいと思います。

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